ラッシュの商品を手にしたとき、お客様が握っているのは単なる一つの商品ではありません。人々のつながりや原材料調達の流れ、クリエイティビティ、ハンドメイド、ムーブメントや生命そのものといった様々なものが、多くの試行錯誤や努力を経て、お客様の手に辿り着いているのです。

ラッシュの研究開発ラボから商品がお客様のお手元に届くまでには、たくさんのステップがあります。私たちはゼロから商品のアイディアを生み出し、丁寧に選定したこだわりの原材料を調達し、世界各地の製造拠点「キッチン」で、ハンドメイドによるフレッシュな商品を作ります。こうして完成した商品は、店舗やオンラインショップのお客様にお届けするための出荷倉庫へ運び込まれます。お客様とのコミュニケーションの窓口としては、店舗のスタッフはもちろん、オンライン上の様々な記事やYouTube動画などもあります。また、キャンペーンを通じてエシカルな問題に取り組む団体に活動のプラットフォームを提供したり、寄付・助成プログラムを通じて数々の素晴らしい団体へサポートを行ったりもしています。

この長い旅のなかで行われる活動の一つひとつが、地球をよりみずみずしく、豊かな状態で次世代に残すための挑戦であり、そして地球を救うためのコスメティックレボリューションを実現させるためのステップにつながっているのです。

635663

循環型容器返却プログラム「BRING IT BACK」を通じて返却された容器の個数

100%

2008年以来、100%リサイクルされたプラスチックのパッケージを使用

66%

パッケージフリーのネイキッド商品の割合

どうやってレボリューションを起こすのか

・ネイキッド コスメティックスと再生可能なパッケージ
・動物実験廃止に向けた闘い
・フレッシュ&セルフプリザービング
・リジェネラティブで野生生物を傷つけないサプライチェーン
・公正な納税と生活賃金
・デジタルエシックス

それでは、ラッシュはどうやってコスメティックレボリューションを起こそうとしているのでしょうか?

私たち自身の直接的な影響力はとても小さなものです。ラッシュが紙袋に使っている全ての再生紙の環境への影響を計算しても、、世界で進行している森林伐採の6分間分を削減したことにしかなりません。たったの6分間です!世界を変えることができるかどうかは、この小さな影響力と誠実さをバネにして、私たち自身の規模を超える貢献ができるかどうか、どれだけの影響を与えられるか、システムそのものを変えるためにこの複雑な関連性をどう使いこなせるか、にかかっているでしょう。影響力は小さいかもしれないですが、私たちは商品を販売するのと同時にシステムを変えるための活動を広めることができるのです。これがとても重要なことなのです。だからこそ、ラッシュには価値があるのです。この先の道は長く険しく、私たちだけで進み続けるのは困難です。。パートナーや協力者の皆様、スタッフそしてショップやオンラインのお客様からの協力が必要です。#LushCommunityの皆さんの協力が不可欠なのです。

ネイキッド コスメティックと循環型パッケージ

私たちの特色は、自分たちの限界を常に押し広げていることです。パッケージを必要としないネイキッド プロダクトを数多く販売しているだけにはとどまらず(25年にわたって取り組んでいます) 、化粧品のニーズのほとんどすべてをパッケージ無しで販売するネイキッド専門ショップを4店舗で展開しています。

私たちが自負しているのは、10年以上にわたってブラックポットやクリアボトルに100%再生プラスチックを使用してきたことの重要さです。独自のリサイクルセンターを設立し、10年前からクローズドループな回収スキームを採用してきました。現在ではラッシュのすべてのパッケージの84%はリサイクル素材からできています。さらに、周囲の環境に散乱する古いプラスチックやボトルのキャップを回収し、30トン近くのゴミを#plasticgrabを通じて集めています。

それだけではありません。排出される量よりも多くの二酸化炭素を封じ込めるパッケージを活用するのはどうでしょう。それも、少しばかりではなく、自身の重さの33倍も。つまり、パッケージ33gあたり1.2kgの二酸化炭素を!それがラッシュ のコルクポットです。再利用もでき、詰め替えもしやすくなっています。

パッケージとギフト

ギフトラッピングに100%再生紙を使用し始めて11年以上になります。私たちは、バナナペーパー (英国に残された最古の製紙工場の支援策でもあります) や、ネパールの廃棄された繊維から作られたコットンペーパーといった、廃棄物を素材として紙を生産しているコミュニティへの支援策を次々と作り出しています。

私たちが起こす変革は、再利用可能なキャンバスバッグのその先へ、そして、ラッピングに使われる布の再利用方法として新たなトレンドを生み出した日本の風呂敷の伝統のその先へと向かっています。また、完全な循環型経済のなかでビンテージのスカーフを使うだけでなく、オーガニックコットンの完全なトレーサビリティを確保するためにre-wrapと提携しています。ここでは、インドの「自殺ベルト地帯」(訳注:以前は綿花ベルトと呼ばれた地域で、農家の方々の自殺が激増し、いまや「自殺ベルト」と称されています)と呼ばれる地域で、人間の営みに根付いた手法で水の管理を続ける農家のネットワークと協力して土地に潤いを戻す活動を支援しつつ、昔ながらの綿農家の農法をアグロエコロジー(農業生態学的)農業に転換するというre-wrapの素晴らしい仕事を支援しています。

では、サービスとしての包装についてはどうでしょう? ラッシュでは、古くなったノットラップを持ってきていただいた際に新しいものを差し上げています。お客様には、クリーニングとラッピングにかかる費用としてその半額だけお支払いただきます。

では、サービスとしての包装についてはどうでしょう? ラッシュでは、古くなったノットラップを持ってきたいただいた際には新しいものを差し上げています。お客様には、クリーニングとラッピングにかかる費用としてその半額だけお支払いただきます。

私たちの役割は、包装容器にかかわるカルチャーの変革を促進することです。

227000

ノットラップを使えば365,000kmの包装紙が節約できます。

カーボン ポジティブなサプライチェーン

たくさんの努力と新しいソフトウェア (Makersite) のおかげで、サプライチェーンにおける炭素排出量を計算することができるようになりました。そして、ラッシュのビジネスにおいて排出する量よりも多くのCO 2を吸収するため、私たちはカーボンインセットの吸収モデルと戦略を作り上げました。カーボンオフセットのために排出権にお金を投ずるのではなく、サプライチェーンにかかわる土地の利用方法を改善することで、気候に配慮したクライメットポジティブな企業となるための努力を続けています。土地に負荷を与えているトップ50の素材について、土地とのかかわり方を改善するために年間30万ポンドを提供します。詳しくはバイイングレポートをお読みください。また、ラッシュジャパンは現在、業務オペレーション、サプライチェーン、お客様による商品使用を含むバリューチェーンのカーボン排出量もマッピングしています。

次はのステップ

お客様による商品使用や商品の廃棄、そしてUK以外のマーケットを含めたスコープ3全般の排出量についても取り組みを完全なものにしていきます。排出量が上位の原材料については、土地の保全と再生をベースとした活動に取り組んでいます。

113,000トンのtCO2e
ラッシュのサプライチェーンにおける温室効果ガス排出量

エッセンシャルオイルおよびアブソリュート74%
パッケージ関連4%
合成品原材料12%
その他の自然由来の原材料 10%

イギリスのサプライチェーン全体のカーボンフットプリントは113,000 tCO2eです。30種類の原材料が全体の80%を占め、そのうちの25種類はエッセンシャルオイルとアブソリュートです。

95%

ヴィーガン商品

100%

商品の安全性を動物で確認することは一切ありません。

ラッシュは、動物実験に強く反対し、動物実験に関して最も意義があり、そして重要なポリシーを掲げています。長く、そして広くキャンペーン活動を続けている分野であり、それはラッシュが生まれる前からすでに始まっていました。

最近においては、この動物実験反対への取り組みは、「Lush Prize」 を設立するほどに拡大し、この分野の発展に貢献しています。また、動物実験が最も問題となっている国での法整備を支援するため、活動家やロビイストへの資金援助も行っています。もちろん、口も出すけれどきちんとお金も出しています。動物や動物由来の実験なしに安全性試験を行っている数少ない研究所の一つにおいて私たちは主要な顧客の一社になっています。ラッシュの商品には、こだわりの原材料だけでなく、こうした価値観や活動も詰まっているのです。

再生可能なサプライチェーン

サイモン・コンスタンティンはラッシュで10年以上エシカル・バイングを主導してきましたが、サステナブル(持続可能)であるだけでは十分ではないこと、そしてリジェネラティブ(再生可能)であることの実現に向けて注力するべきであることをはっきりと認識しました。

リジェネレーション(再生)が話題になる場合に、私たちは常に率先して声を上げてきましたし、より良いものへ、そしてその先へと変革を続けるアクションを常に追い求めてきました。

これを実証するために、パーム油を使わないソープベースを自社で開発するだけではなく、希望があれば他社にも使っていただけるようにしました。さらに、スマトラ島の住民の方々がヤシ栽培に代えて生計を立てる方法を学べるよう、持続可能な農業のトレーニングセンターの設立を支援し、また、古いヤシプランテーションからの再生のための資金調達を支援するために、この問題に関する意識を高める様々なキャンペーンを実施しています。

また、「渡り鳥プロジェクト」の一環として、ラッシュジャパンのバイイングチームは米から作った 「琉球泡盛」を使い始めました。このお酒の売上げの一部は伊良部島の「日本サイチョウの森づくり」 に寄付され、日本サイチョウの保護に役立てられています。

現在、私たちは難民キャンプにおけるサプライチェーンの画期的なプロジェクトを開発するための準備を始めており、また森林再生プロジェクトへの投資も続けています。それに、Lush Regeneration Fund(Re:Fundと呼ばれています)と「Lush Spring Prize」 を設けたことにも触れておかなければなりません。これは社会と環境の再生を促進するために隔年で与えられるプライズです。

2015年 TED talkで話すサイモン コンスタンタイン 「サステナブルは充分?」

フレッシュ&セルフプリザービング

私たちのしていることは、先端科学ではありません。人類は永遠といえる長い時間、顔を洗ったり、身づくろいをしてきました。ただ近年においては、多くの処方は人工的となり、複雑化し、過剰な乳化をほどこされ、そしてそのほとんどに過剰な保存料が使われています。

私たちは今までずっと、どうすれば保存料を使わずに商品の品質を保てるかを考え続けてきました。そしてわかったことは、特定の成分を果物や野菜や自然由来の素材から抽出して商品に加えてその効能を再現するよりも、野菜や果物を丸ごと使ったほうがはるかに有効であるということでした。そして何一つ保存料など加える必要がないと考えられる未来へと向かっています。

2015年から2017年にかけて、私たちが購入したパラべンの量は年間11.7トンから7.7トンへと減少しました。そして、この同じ期間で売り上げは増加しているのです!

ラッシュのお客様には、皆様にとって何が一番効果的で、それがなぜなのかをお伝えしたいと思っています。そのため、それぞれの商品の中に何が含まれているのかについては100%の透明性をご提供しています。
フレッシュネス・ポリシーについてはこちらをご覧ください。

82%

セルフプリザービング商品

一部情報を除き、本文にある数値情報はすべて、英国のラッシュが2018年に確認した情報です。

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