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Our IMPACT

生物多様性にポジティブな影響を与える

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ラッシュが生物多様性と向き合う理由

気候危機同様に、生物多様性の損失も現代を生きる私たちにとって無視できない差し迫った課題の一つです。

生命が進化するにつれ、その多様性と複雑性が高まります。例えば、植物種の多様性を増大させると、それが生態系サービスの向上に寄与することを人類は知っています。人類として、そして企業として、私たちは生物多様性のために、どのような貢献ができるのでしょうか。自然の恵みをふんだんに使った化粧品をお客様に届けている私たちは、多くの生命が繁栄するこの地球に頼ったビジネスを展開していますが、私たちの企業活動はどれくらいの廃棄や汚染を生んでいるのでしょうか。また、気候危機や生態系にどのような影響を与えているのでしょうか。

確かなことを一つあげるとすれば、私たちの企業活動が生物多様性に影響を与えているということです。現行の推定では、地球上の全哺乳類の内、あらゆる種を含む野生哺乳類が占める割合はわずか4%。その内人間が36%で、60%は家畜を中心とした人間に飼いならされた動物です。鳥類を見ると、家禽が70%を占め、自由に空を舞う野鳥はわずか30%です。農業に関しては、たった9つの植物種が全ての作物生産量の66%を占めています。(※)

私たちの長期的なコミットメントは、ラッシュの企業活動がこの地球上に息づく豊潤で多様な生命にポジティブに寄与することです。これは言葉で聞く以上に行動に移す際には慎重さを要し、効果測定が難しいものですが、ラッシュのサプライチェーンによって生まれる自然環境への負荷をより理解し、その負荷を減らすことに努めながら、生物多様性の復元に寄与できるプロジェクトに携わるところから始めます。そして、800以上の自然由来の原材料、エッセンシャルオイル、300以上の種から作られた安全性が確認された合成物質から作られる600以上のラッシュの商品を通して、私たちのサプライチェーンの豊かさと多様さを高めていきたいと考えています。

※ 出典:The biomass distribution on Earth, Yinon M. Bar-On, Rob Phillips, and Ron Milo, 2018

ラッシュが「リジェネラティブバイイング」を始めた理由

「もともとラッシュは商品に使う原材料や資材に対して、社会や環境にポジティブな影響を与えると いう信念を持って購買活動をしてきました。世界中のラッシュのバイヤーたちは何年 もの間、持続可能な原材料を調達する「サステナナブルバインング」を掲げていました。ただ、 昨今皆さんも感じているかもしれませんが、地球上に存在する社会的、環境的な課題は深刻化 していて、今普通に原材料を調達しようとすると持続的なものってないんですよね。なので僕 らは持続可能な購買というのを少し諦めることにしました」。 

こう話すのはラッシュジャパンでバイヤーとして15年以上フレッシュな商品の原料調達に注⼒し続けるTakashi。 「極論ですけど、このまま続けても持続可能なんてありえないと思ったからです」。

ラッシュのバイヤーたちには新しい原材料の調達⽅法を切り拓く必要性が求められていまし た。お客様が⼿にする商品の数々も、元を正せば多くは⾃然の恵み。その原材料が再⽣可能な形で調達できなければ、この先ラッシュはお客様に商品を届けることができなくなる。だからこそ、未来を⾒据え、ラッシュが原材料を購買することで社会や環境に対して再⽣的な活動ができないか、考え始めたと⾔います。それが2016年から少しずつ始まった「リジェネラティブ バイイング (Regenerative Buying)」という考え⽅です。

リジェネラティブバイイングにおいて、バイヤーたちが注⽬しているのが、渡り⿃。⼈間が決めた国境にとらわれずに世界中を⾶び渡ることから、ブランドの信念に「Freedom of Movement (移動の⾃由)」を掲げるラッシュにとって象徴的な存在でもある⿃を追いかけ、その先々で再⽣可能な原材料を探す購買活動が始まりました。

⼀⾒闇雲な活動に思えますが、実は多くの渡り⿃が今⽇、中継地の著しい環境の変化や違法な狩猟により絶滅が危惧されています。彼らが生存していくためにこの先々の環境改善が⼀刻も早く求められているのです。逆に⾔えば、渡り⿃が向かう先々の環境を、⾃然だけではなくその地で暮らす⼈たちの経済の循環も⾒据えた上で豊かさを探求していくことで、渡り⿃を守るだけなく、周辺の地域コミュニティの再⽣にも寄与できたらと考えているのがこの活動です。 

環境や社会のリジェネレーションを支援する基金「Re:Fund」

2018年にスタートした「Re:Fund (Regeneration Fund、リファンド)」は、サステナビリティを超えて、環境や社会のリジェネレーション (再生可能性)を追求したいという思いから生まれた基金です。

ラッシュは2010年にグローバルで「SLush Fund (Sustainable Lush Fund、スラッシュ・ファンド)」という基金を設立しました。これは、ラッシュが原材料を購入した総額の2%を貯蓄し、「SLush Fund」を通して世界中のパーマカルチャーやコミュニティプロジェクトを支援してきました。土壌の再生や環境や生態系、地域コミュニティに負荷をかけない持続可能な作物の栽培、またコミュニティの経済的自立や教育水準の向上など、ラッシュの商品に使用する原材料調達の域を超えた取り組みにも率先して行ってきました。

そんなSLush Fundが進化したRe:Fundでは、世界中の生態系と社会のリジェネレーション (再生)に向けた活動を支援することを目的としています。

Re:Fundの助成対象は、以下の活動に携わるプロジェクトとなります。

  1. 土地を守る人々と連携して生息地を保護する
  2. 有意義な生計手段を通して土地を再生する
  3. コミュニティを強化しながら生態系を自然な状態に戻す

ラッシュのショップで販売している手提げ袋の売上げの全額(消費税を除く)がRe:Fundの財源となります。

手提げ袋有料化に関するご案内

ラッシュではブランドの使命である「地球をよりみずみずしく、豊かな状態にして次世代に残す」ために、不必要なパッケージのごみを無くすために、資源を「使い捨て」ではなく、大切に「使い続ける」取り組みを行っています。2021年10月より手提げ袋を有料化しました。この手提げ袋の売上げの全額 (消費税を除く)がRe:Fundの財源となります。

ラッシュとパーム油

サプライチェーンからあらゆるパーム油の痕跡を根絶することに取り組んでいます

私たちの調達戦略の核には、サプライチェーンが与える環境負荷を減らし、ポジティブな影響を促進するという考えがあります。世界規模の問題にいかに貢献できるかを理解するために原材料を分析することで、積極的にサプライチェーンの改善に取り組むことができるようになります。

森林破壊は気候変動の原因の一つです。森林破壊が止まらない理由には、家具や紙のための材木、畜産、そして大豆やパームの栽培があります。これらの問題に私たちが寄与しないようにするには、サプライチェーンのリスクを調査しなければなりません。この指標となるのがパーム油の使用です。2006年以来、ラッシュはパーム油及びパーム核油をサプライチェーンから取り除く取り組みをしてきました。進歩はあり、私たちははるかに多様な油原料から得た原材料を調達しています。これにより、完全にパームフリーな製品を数多く生産することができるようになりました。

ラッシュの共同創立者兼商品開発者、ヘレン・アンブロッセンからのメッセージ

45年近くにも及ぶラッシュでの商品開発のキャリア全てにおいて、原材料の仕入れから製造、販売から使用において生じる環境負荷の解決方法を常に模索してきました。そうすれば私たちのお客様は、ラッシュの商品が環境に配慮されていることを知った上で楽しむことができます。

私たちは常に、商品の環境インパクトを改善する取り組みをしてきました。これはつまり、一度に複数の問題を探ることを意味します。ネイキッドやプラスチックフリー、セルフプリザービング処方、パームフリーといったラッシュ独自の商品は、全て私たちが開発し、実現してきました。ただし、お客様はお客様にとって効果的でニーズを満たす商品を期待していることを忘れてはなりません。商品がいかに「グリーン」であろうとも、お客様にとってニーズを満たす効果がなければ、二度とお店に戻ってくることはないでしょう。私たちはお客様の期待に応えられるよう、取り組むのです。

ラッシュはパームフリーの商品開発に何年もの間、取り組んできました。商品の多くはパームフリーですが現段階において商品レンジごとにパームフリーだと宣言できる状況にはありません。原材料にパーム油やパーム核油は使っていませんが、商品に使う原材料の中には、パームフリーでないものもありますし、ココナツのように他のオイルと混ざってしまっている可能性もあります。これらのブレンドのベースとなる原材料に関しては完全に追跡できないものもあります。従ってパームを一切使っていないと現時点では保証できないのです。供給元に関しても、それがサステナブルなパームかどうかの充分な追跡ができているとは言えない状況です。

そこで、私たちが調達しているパームベースの原材料を調べ、自社で製造できないか検討しました。例えば、ラッシュは自社でソープを製造しているので、シャンプーベースを(使用量が最大)調べました。シャンプーベースは同じ原料及び製法で作られており、製造過程はソープのそれとさほど違わないものもあります。ただそれらは酸性の材料を沸騰させたり、非常に高温のものを扱うことを含むため、自社ではできません。

そのため、私たちの動物実験ポリシーやイノベーションを考慮した上で私たちが調達できる原材料をどう処方するかという話になります。この取り組みを共に歩んでくれるメーカーやサプライヤーを必要としていますが、常にそのような方に出会えるとは限りません。

ラッシュは大企業になりましたが、世界規模で見るとまだまだ小さく、私たちの購買力も常に強力であるとは言えません。ただ、一部のメーカーは私達と仕事をしたいと望んでくれており、彼らのサポートには感謝しています。このことは彼らにとっても新しい原材料の開発にもつながります。例えばソープフレークは、動物実験をしておらず、パーム不使用で、ラッシュ以外の供給先にも販売できるものです。

シャンプーベースに関しては良い進捗を見せていますが、これは私たちがそのベースとなる原材料に最もパームを使用している分野です。ラッシュは、バルクサイズから言っても金額から言っても、ほとんどこのために仕入れています。現在クリームの乳化剤を見直しています。これらは敏感肌、デリケートなお肌に効果を発揮する、何千人ものお客様にとっての生涯にわたるお気に入り商品でもあるため、その作業には細心の注意を要します。間違わないように進めなくてはなりません。

ラッシュは環境負荷を改善する面で多くを達成してはいますが、この地球にネガティブな影響を与えているパームの生産に対してすべきことがあります。私たちが起こせる変化はお客様に知られ、愛される商品を提供することだけでなく、その商品を使っていただくことで環境に与える影響を最小限に抑えられるという知識を透明性と提供し、安心していただけるものでなくてはいけません。

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