世界最大規模の基金『Lush Prize 2024』の応募受付を8月30日(水)より開始
世界最大規模の動物実験廃止に向けた活動を推進する基金、『Lush Prize 2024』の応募受付を8月30日(水)より開始
~「NO!動物実験」を掲げるナチュラルコスメブランドLUSHの信念に基づいた11年に渡る活動~
英国発のナチュラルコスメブランドLUSH(ラッシュ)および英国の消費者団体であるEthical Consumer Research Association(エシカルコンシューマー・リサーチアソシエーション、以下エシカルコンシューマー)は、2023年8月30日(水)、動物実験の代替法開発および、動物実験廃止に向けた活動を推進する世界最大の基金、『Lush Prize 2024』の応募受付を開始いたします。
『Lush Prize(読み方:ラッシュ プライズ)』は、医療検査における動物の使用に対して既に対策を講じた数多くの研究やプロジェクトを表彰しており、消費者向けの製品や原材料に対する毒性試験の方法が変わっていくように働きかけています。毎回最大総額25万ポンド(約4,250万円※)の賞金が授与される、動物を使用しない実験分野で最大規模の賞金です。いかなる理由においても動物実験を行っているサプライヤーからは原材料を購入しない、それが「No!動物実験」を掲げているラッシュの徹底したポリシーです。そのポリシーに基づき、今回で『Lush Prize』の応募受付は第9回目、11周年目を迎える隔年開催している基金です。2012年から2022年にかけて、『Lush Prize』は35カ国126のプロジェクトにて300万ドル(約4億3,510万円※)以上を授与してきました。
※ 1ドル140円換算、1ポンド170円換算
ラッシュ ポリシー:https://weare.lush.com/jp/lush-life/our-ethics/fighting-animal-testing/
「Lush Prizeが始まってから約10年、分子科学に基づく新しい手法が主流になるにつれ、対象となるプロジェクトを持つ科学者の数が、数百人から数千人へと増えているのを目の当たりにしてきました。 人間の安全性を確認することを目的に生きた動物を使うという古い技術が、より信頼性が高く正確な人起点のアプローチに取って代わり、すべての人にとってポジティブな影響を受けられるようになるのは、もはや時間の問題です。」
– Rob Harrison(ロブ・ハリソン)Lush Prize Director
『Lush Prize 2024』に関して
2023年8月27日(日)~31日(水)の期間中、研究において動物使用の代替を目指している数百人の科学者が知識や計画を共有すべく、カナダのナイアガラ滝にて3年に1度の世界会議、「12th World Congress (WC12)」が開催されます。8月30日(火)に開催される同会議の中で、『Lush Prize 2024』の受賞候補者の募集を開始いたします。過去2年の間に、製品の安全性試験における「動物使用を廃止するための優れた取り組み」を行った世界で活躍する個人・団体・機関を対象に受賞者を決定いたします。2022年11月、ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院の証拠に基づいた毒性学を研究しているトーマス・ハートゥング教授※1は、『Lush Prize』を「非動物実験界のノーベル賞」と評すなど、動物実験の代替法開発および、動物実験廃止に向けた活動への貢献を評価しています。
12th World Congress (WC12):https://www.wc12canada.org/
非動物実験界のノーベル賞:https://lushprize.org/past-years/2022-prize/2022-conference/
『Lush Prize』募集要項ついて
1.応募対象部門
また、今回新たに、2つの賞が加わります:
– ベスト・メジャー・サイエンス・コラボレーション賞
– ベスト・ヘルス・チャリティ・プロジェクト賞
今年から新たに加わった審査員は以下:
– マリゼ・カンポス・ヴァラダレス教授
ブラジル、ゴイアス連邦大学薬学部毒物学教授。2023年よりドイツ・チュービンゲン大学客員教授、ブラジル毒性学会副会長。 ヴァラダレス教授は2020年の『Lush Prize』受賞者でもある。
– エレン・フリッチェ教授
ドイツ、デュッセルドルフのハインリッヒ・ハイネ大学環境毒性学教授。また、中国・杭州の浙江中医薬大学で客員教授を務める。
2. 応募期間および応募後のスケジュール
2023年 8月 30日(火) 応募受付開始
2023年 12月 1日(金) 応募受付終了
2024年 5月 17日(金) 授賞式開催
3. 応募方法
Lush Prize公式ウェブサイトにて各分野への応募に関する詳細をご確認の上、公式ウェブサイト上のエントリー フォームにて必要事項をご記載の上、ご応募ください。
Lush Prize公式ウェブサイト(日本語) http://www.lushprize.org/ja/
『Lush Prize』について
『Lush Prize』は、動物実験に頼らない研究開発支援や動物実験の廃止に向けた活動を推進することを目的に、ラッシュとエシカルコンシューマーが共同で2012年に設立しました。動物を使用しない実験分野では世界最大規模、動物実験代替法を推進し、1R※にフォーカスする唯一の賞です。「世論喚起部門」「サイエンス部門」「トレーニング部門」「ロビー活動部門」「若手研究者部門」の5分野における個人の受賞者および受賞団体へ、毎年最大総額25万ポンド(約4,250万円※)を授与しています。日本、中国、ケニヤ、イラン、ウクライナ、インド、ニュージーランド、ブラジル、アメリカ合衆国、そして12のヨーロッパ諸国といった、南極大陸を除く全大陸にわたる多種多様な国々の研究者と団体を支援する、まさにグローバル規模の基金です。
Lush Prize公式ウェブサイト(日本語) http://www.lushprize.org/ja/
※ 1Rとは、動物実験の基準についての理念として3R(「Replacement(代替)」「Reduction(削減)」
「Refinement(改善)」)が掲げられており、Lush Prizeでは、動物を使用しない実験方法への転換を意味する「Replacement」のみを評価しています。
<参考>
毎年、世界中の実験室で使用される動物の数は約2億匹を超えると推定されています。(※2)
使用される一般的な動物は、ウサギ、モルモット、マウスやラットなど。化粧品開発の動物実験では、化学物質を点眼したり、毛を剃った皮膚に化学物質を塗りこんだり、致死量にも相当するほどの大量の化学物質を経口投与したりするのです。ラッシュが考える、原材料や完成した商品の安全性を確認するための最も効果的で人道的な方法は、動物を使わない最先端の安全性試験とボランティアの人達による討論会です。ラッシュは、商品や成分についての動物実験を一切行っていません。第三者に動物実験を委託するサプライヤーとも関与していません。いかなる理由においても動物実験を行っているサプライヤーからは原材料を購入しない、それがラッシュの徹底したポリシーです。
※1 トーマス・ハートゥング教授に関して:
ブルームバーグ・スクールで分子微生物学と免疫学を兼任しています。また、ドイツのコンスタンツ大学の薬理学・毒物学教授を兼任し、両大学の動物実験代替センター長も務めています。元欧州委員会 欧州委員会代替法バリデーションセンター(ECVAM)の元所長。
Ethical Consumer Research Associationについて
Ethical Consumer Research Association(エシカルコンシューマー・リサーチアソシエーション)は、社会問題、動物福祉問題、環境問題に関する独自の調査を専門とする非営利の研究協同組合です。
(www.ethicalconsumer.org)
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