Our impact

廃棄物、原材料、パッケージ、オペレーションにおけるラッシュのインパクトレポート

循環型で行こう

産業革命が始まり化学薬品を使った工業的な農業が導入されることにより、多くの生分解性のない人工的な素材が流通サイクルに加わり、私たち人間は健全な自然の循環サイクルに属さないものを排出する経済システムを生み出しました。その結果、炭素循環、窒素やリン循環、資源サイクルや土壌循環を混乱させたのです。地球をよりみずみずしく豊かな状態で次世代に残すためには、現在の経済システムを自然サイクルに合わせていくことが必要です。私たち人間の経済活動によって排出される物質、廃棄物、汚染などを減らすこと、これら全てを分解する自然の能力を向上させること、生分解性のない素材に対しても自然のサイクルを模倣することで「商品、成分、素材を常に最高の実用性と価値で維持」することができます。このセクションでは素材のサイクルを取り上げます。ラッシュでは過去25年間、素材の再生、リサイクル材およびリサイクル可能なパッケージの使用、さらにはパッケージ自体を使わないことにパイオニアとして取り組んできました。

ラッシュの長期的なコミットメントは、生物学的もしくは現時点で実用可能な技術サイクルを通じて循環させることができないものは一切生み出さない、完全な循環型ビジネスを実現することです。これは、ゼロウェイストと循環型の考え方をビジネス全体に浸透させ、私たちの行動に反映させることを意味します。ゼロウェイストカルチャーを芽吹かせる一環として、ネイキッド展開以外にも、使い捨てを避け、新素材が必要な時にはリジェネラティブな素材を活用し、長持ちする高品質な素材を購入し、埋め立てや単純焼却やリサイクル材の不適切な輸出を避ける努力をしています。環境に負の影響をおよぼす物質の回収は全てラッシュで実践し始めており、これらのアイディアを最大限に活用したいと思っています。循環型ビジネスにおいてはコラボレーションが重要で、パートナーたちとの関係網も広げようとしています。

循環型で行こう

ラッシュラボとその開発商品がゼロウェイストに与えるインパクト

インパク卜の話をする時は、私たちのバリューチェーン全体を見るのが良いでしょう

すなわち、ラボで商品開発を始める瞬間から、お客様が家でその商品を使い、パッケージがある場合はそれを捨てる時までのことです。 私たちはこの道のりを「ラボから#LushCommunityまで」と呼んでおり、原材料や資材がゼロウェイストに向かって旅をしていく物語をこのレポートで伝えられたらと思っています。

パッケージを脱ぎ捨てよう!ラッシュでのパッケージへの取り組み

固形シャンプーバーからバスボムやソープまで、ネイキッド商品はラッシュにとって新しい物ではありません。プラスチック汚染の懸念が増す中、ラッシュのビジネスの過程から廃棄物を無くしたいという考えから、お客様のあらゆるニーズに合うネイキッド商品を提供できるよう開発を続けています。

2019年の会計年度では、売上の62%にあたる16,108,320個のネイキッド商品が販売されました。

66%

毎年販売される商品のうち

パッケージの削減は、ラッシュが長きにわたって取り組んできていることです。20年以上前のラッシュのビジネスを始めた日から私たちの商品はネイキッドでしたが、今ではプラスチックや廃棄物に反対する更に大きな動きを見据えています。加えて、今や私たちは、スキンケア、ボディケア、ヘアケア、バスボムで店全体をいっぱいにしつつ、5つ星の体験をお客様に提供することができるのです。

商品開発者、アレッサンドロ・コミッソ

シャンプーバーへのフォーカス

私たちは固形のシャンプー『シャンプーバー』を開発しました。ソープ、バブルバー、その他何百ものネイキッド商品と同様、こういった商品は、ラッシュおよびお客様が不要なパッケージによって与えうる負のインパクトを軽減してくれます。

お客様は製造業者や小売業者に対して無駄な包装を削減するよう声をあげています。私たちのような企業は、既成概念を外して考え、お客様たちが真のネイキッド商品を購入できるよう、イノベーションを提供する必要があるのです。

ラッシュ開発者&共同創立者、マーク・コンスタンティン

ネイキッド商品のあるレンジ

スキンケア  – フェイシャルオイル、クレンジングバーム、フェイシャルソープ、クレンジングワイプ

ヘアケア – シャンプーバー、ソリッドコンディショナー、ソリッドシャンプー、コーウォッシュ

ボディケア – マッサージバー、ボディバター、ソープ、ボディローション、フットソーク

シャワー – シャワージェル、シャワーオイル、シャワーボム、ボディコンディショナー、ソープ、ウォッシュカード、ボディスクラブ

バス – バスボム、バブルバー、バスオイル

メイクアップ – リフィル可能リップスティック、コンシーラースティック、ソリッドハイライター、ソリッドファンデーション

Impact Report

バイイング:循環型原材料とパッケージの与えるインパクト

循環型経済(サーキュラーエコノミ)とゼロウェイストアプローチの一環として、素材の必要性を最低限に抑えるよう設計することから始め、経済において価値を生み出すべく、使用する素材一つひとつの持つ能力を最大限に発揮させるようにすることがあります。これは、サプライチェーンにリジェネラティブな価値を生み出すことのできる適切な素材を選ぶことや、廃棄を出すことなく素材丸ごと、もくしはその副産物を最大限活用する方法で加工を行うことや、できる限り長く素材を循環の中に維持すること、また、素材の使い終わりにも価値を取り戻せるようにすることで起こります。ラッシュでは、商品を見定め、育て、購入する方法を通して、これら全ての戦略を試みています。

どんな素材を使い、どのように使っているのか?

まず私たちは、ネイキッド商品レンジから包装素材を除外しようと努めています。次に、商品パッケージが必要なものはできる限りシンプルで、軽くしています。お客様にはごみではなく、私たちの素敵な商品を持ち帰って欲しいのです!

しかしながら、商品を保存、輸送、使用する上ではまだ包装容器が必要とされます。ラッシュではリサイクル済みのもの、有機栽培のもの、あるいはアップサイクルされた素材を優先することでその与えるインパクトを最小限にし、またできる限り使い終わった後も、再使用、リサイクル、コンポスト、回収できるようにしています。まだ完璧ではありませんが、ラッシュのチームはこの究極の目標に向かって常に努力を続けています。

3487トン

分のパッケージ 

現在使用しているパッケージの37%を商品のパッケージが占めており、次に続く34%が物流や配送のためのものです。完成品を包装することを選ぶ時は、主にラッシュ独自のブラックの容器、透明ボトル、ラッピングギフトの形を取っています。

店内での包装の15%は完全に選択制ですので、ご自分のショッピングバッグを持ち込むのは大歓迎です。もしくは私たちの再利用できるノットラップを使って、自分のクリエイティブなギフトラッピングを試してみるのも良いでしょう。

66%
66% 私たちのパッケージの内訳

紙類66%
プラスチック20%
木材8%
その他8%

なぜそれを使うのか?

リサイクル済み、有機栽培のもの、アップサイクルされた素材をパッケージに使う理由を深堀りしましょう。

オーガニックコットン

  • 地球上で最も広く行き渡っている非食糧用作物
  • 綿は繊維市場の24%を占めているが、そのうちオーガニックコットンは0.7%以下
  • 従来の綿は農薬を大量に使う作物

世界中の栽培地のたった2.4%でありながら世界の農薬の6%を使用し、16%の殺虫剤を使用しています。私たちが購入しているオーガニックコットンの生産者は、害虫防止に唐辛子とニームを使い、自然の肥料を使用しています。綿は大量に水を必要とする作物で、オーガニックコットンを使うことで、ノットラップ、スワッグ、トートバッグの製造に使う河川水を91%減らすことができます。オーガニックコットンノットラップには、種から店頭までの完全なトレーサビリティがあります。

再生プラスチック

  • 1950年代以来製造された83億トンのプラスチックの内、たった9%しかリサイクルが行われていない
  • 現在、世界で製造されたプラスチックの約40%は、商品パッケージとして使用されている

これを理由として、2008年以降、ラッシュでは全てのブラックの容器とクリアボトルには、100%使用済みプラスチックのみを使っています。

再生紙&段ボール

  • 世界は毎秒サッカー場一面分以上の森林を失っている
  • 世界の産業伐採の35%が、パルプと紙になっている。世界の熱帯雨林のたった2%しかFSC認証されていない
  • 近年のプラスチックボイコットの動きにより、2030年までにパルプ使用製品にかかる木は23億本から35億本に急増すると予想されている

これを理由として、ラッシュの段ボール、トレー、ギフト包装、インサート、タグには再生パルプが使われています。ラッシュで使用される紙類の86%を網羅しています。

100%使用済みのコーヒー用紙カップ

英国では毎年25億個のコーヒーカップが廃棄されており、量にして2万5千トン以上のごみになります。この資源を活用し、全てが使用済みコーヒーカップでできた、アトモスフィアやバスメルツを入れる紙トレーを生み出しました。私たちのネイキッドメイクアップレンジの箱も、この素材でできています。

どうやってできているか:バスオイルの容器

リサイクルされた紙や段ボール、プラスチックの使用を選ぶことで、パッケージ製造において、二酸化炭素排出量を74%、水の利用料を36%削減することができました。

ラッシュインパクトチーム

面白い副産物を使って価値を最大化する

循環型経済(サーキュラーエコノミー)の一環として、ゼロウェイストの真の原則を体現しながら、通常は廃棄物と考えられる物に価値を見出すことがあります。商品丸ごと、もしくは加工における副産物の全てを使うクリエイティブな方法を探すことで、貴重な資源利用をどうやって最大化できるでしょうか?

以下から、私たちが商品に使っている、他の加工品から出た副産物である原材料や素材の例を見てみましょう。バナナスキンに使われるバナナの皮のチンキの場合は、肌の愛情などの商品に使う生バナナの皮から、私たちで手作りしています。バナナと言えば、再生紙を農業副産物であるバナナ繊維と混合し、ジューシーのようないくつかのギフトの包装紙を作っています。

製造工場とオフィス、グリーンハブそしてゼロウェイストへ

UKドーセット州プール市に位置する製造拠点及び本社の両方から出る廃棄物の大部分は、ラッシュのグリーンハブとして知られ同じくプール市にある自社のリサイクルセンターに送られます。

グリーンハブは2015年から稼働しており、私たちの廃棄物を分別、削減し、最終処分までを管理しています。

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問題を解決策に変える: グリーンハブ
7163トン

UKでハンドメイドされている商品

1,343トンの固形廃棄物を出しています。つまり私たちが商品を1トン製造するごとに188キロの計算です。その75%はクローズドもしくはオープンループを通してリサイクルされています。残りの47kgの残余廃棄物は、主に廃棄物エネルギーとして処理され、廃棄物全体の1.3%が埋立地に送られています。

UKの製造廃棄物は国外に輸出されることはなく、私たちのリサイクル率は真の数字を映し出しています。素材が世界の反対側で違法廃棄になることのないように徹底しています。

75%

グリーンハブのリサイクル率

2018年LUSH UK 製造廃棄物

有機物&食品廃棄物367.9 トン
自治体廃棄物318.6
紙類&段ボール211
木材164.3
PETプラスチック111.6
金属くず44.2
LDPEプラスチック32.9
PPプラスチック23.8
プラスチック板18.6
HIPS プラスチック15.7
建築廃棄物13.3
HDPEプラスチック10.9
混合プラスチック8
ガラス2.2

事例研究:グリーンハブの取り組み

ゼロウェイストの道のりを進む上で役立つ、多くの取り組みが存在します。以下にご紹介するその事例のいくつかは、私たちのオフィスや製造拠点から出る廃棄物を削減、もしくは循環ループを閉じるためのものです。

スレートと櫛

ヘアラボとスキンケアデモのためのスレート、ヘアラボで使われる櫛は、使用済みのソープ型のHIPS素材(耐衝撃性ポリスチレン)を利用し社内で開発されました。これは自分たちの廃棄物の循環ループをクローズドにし、店内で新たな命を与える素晴らしい方法です。この100%リサイクルのスレートは、スレート鉱業から買い付けていた以前の物に置き換えられます。

スパの廃棄タオル

製造ルームやオフィス両拠点での使い捨てペーパータオルへの依存を減らし、スパ使用に合わなくなったタオルの廃棄を減らすため、多くのオフィスや製造ルームにおいて、元のスパタオルから作った、何度も使えるアップサイクルされた布を導入し始めました。

金属とガラスの容器 

製造ルームの一つでは、再利用率が常に良いわけでは無いプラスチックの容器(容器が汚れ過ぎ使用目的を満たさなくなった場合に、不必要な廃棄につながるため)を、洗浄がより簡単で無期限に使用できる、ステンレススチールやガラスの容器と交換しました。

リテール:店舗、ショップデザイン、そしてゼロウェイストへの日々のステップ

リテールの観点でのゼロウェイストには、2つあります。1つは、リテールの店舗開発とショップデザインの観点から廃棄物の量を最小限にすること(まずはこの点から見ていきます)、そして2つ目は廃棄物のフットプリントを削減しゼロに向かうための日々のショップ運営での実践です。

スポットライトを当てる店:リバプール店の造作とスパ**

  • 使い終わったアイテムの56%がリサイクル可能。その内3分の1が100%古材由来もしくはリサイクルされた物である。
  • 使い終わったアイテムの72%が再利用可能。23%のサプライヤーが返却スキームを提供している。
  • 94%のアイテムがリサイクルされた物でできている。残りの6%のアイテムはリサイクル可能。
  • 埋め立てに回る廃棄物は5%以下であり、認証を受けている。

**データ取得可能な55アイテムのサンプルサイズより

廃棄物を減らすショップデザイン的解決策

ショップの改装、移転、新店オープンなどがあり、UKにおいて建設業界は汚染を引き起こす最大の業界の一つであることを受け(特にUKチームは世界中の多くのプロジェクトも支援するため)、再利用できる、もしくは使い終わりに廃棄物を最小限に抑えられるしっかりしたスキームのある素材でショップの造作を行うことが重要視されています。日本でも同様に再利用できる什器や素材はなるべく再利用して使用しています。また可能な限りリサイクルされたもの、リサイクルできる素材でショップの造作を行っています。

アクリル製サンドリーと棚

Amariプラスチックは、Greencastアクリルと呼ばれる、100%リサイクル素材のアクリルを製造しています。全ての廃棄物が加工に再度回されるため、製造廃棄は発生しません。ここの工場は製造工程から熱源を再度取り入れることで、ガス消費を80%削減できています。Amariは再び製造に戻すため、余剰分やクズを工場に返却するクローズドループスキームも提供しています。

新宿店ではGreencastアクリルをUKから購入して使用しました。現在日本で購入できるリサイクル材のアクリルは50%リサイクル素材のアクリルで、可能な限りリサイクル素材のアクリルを使用しています。

オーク材を使用したスパ用床材

Kahrsは、接着剤不使用の組み立て技術を使う初めての企業で、これにより床は何度も再利用することができ、加えて1本の木が収穫されるごとに5本を植樹するカーボンポジティブな企業でもあります。廃材は工場のエネルギー創出に使われ、同時に6,000戸以上の家にエネルギー供給をしています。残余灰は、天然の肥料として森林に戻されます。Kahrsは地域の生物多様性プロジェクトとも協力しており、危機に貧しているクワガタムシをデンマークの森に戻す活動をしています。

Forbo Marmoleumの床材

 Forboは97%天然の原材料を使用しており、そのうち72%は即再生が可能で、43%はMarmoleum床材を製造する中でリサイクルされた素材由来です。Forboは展示などから出る廃材の切れ端を集め、製造工程に戻すリサイクルを行っています。 Marmoleumの床材は、二酸化炭素ニュートラルである認証を受けており、揮発性有機化合物の含有が低くなっています。

新宿店でもSPAフロア一部(コンサルテーションスペース、チェアトリートメントスペース)、二階床の一部と5階フロア全ての床材としてForbo Marmoleumを使用しています。

National Average Waste

63% Lush 店舗 リサイクル率 ・3.08kg 一袋あたりの一般的なゴミの量 ・1.43kg 一袋あたりのリサイクルゴミの量 ・2.56kg 一束あたりの段ボールの量 ・3.05kg 一袋あたりの食料廃棄量 ・£1 販売あたりのゴミの量 一般的なゴミ 1.9g リサイクルゴミ 2.5g 合計 4.4g

日々のショップから出る廃棄物の削減

夏季期間中、UKとアイルランドのショップに「ごみの重さを測ろう週間」イニシアチブの一環として、出た廃棄物の重量を測ってもらいました。廃棄物問題に関する意味あるデータを収集する第一段階として、合計で7日間計量を行ってもらい(92%のショップが参加しました)、見返りとして、最多の廃棄が出ている分野を知り、改善できる戦略を立てることが可能にしました。上記の統計データをご覧ください。

年間を通じて、多くのショップは、パッケージの返却を奨励し、ネイキッド商品をお勧めし、チャリティ寄付で廃棄に回る在庫を防ぐなどすでに行われていることとは別に、廃棄物汚染に関連する問題についての認識を高めるためのさまざまな取り組みに関わりました。 今年の最もインスピレーションあふれるストーリーの一つについては、以下をお読みください。

ブライトンプライドとの清掃コラボレーション

Brighton Pride、Pier2Pier、Surfers Against Sewage,、Brighton Watersports、Bird and Blend TeaなどのUKブライトンにある社外の環境保護団体や企業と協力し、ラッシュは、ブライトンで過去最大のビーチクリーンを組織するお手伝いをしました!

大海の一滴

UKにあるラッシュブライトン店は、地元のアーティストであるアイリーンが運営するA Drop In The Oceanともコラボレーションしました。このアーティストは、ビーチのごみを使って芸術作品を制作しています。 地元コミュニティからのボトルキャップの収集を通じて、アイリーンはブライトンプライドのお祝いを支援するためラッシュブライトン店の窓に下げるだけでなく、余分な廃棄物や不要なパッケージについての意識を高めるためにレインボーストリングを作成しました。 ストリングは店内で作成され、お客様が参加するよう招待されました。また、最近では、地元の図書館で、シャンデリアを作るためにも使用されています。この図書館は、地元のコミュニティ内での廃棄物に関する対話にラッシュブライトン店の参加を促し続けています。

ゴミを減らすためのラッシュのデジタル技術

Lush Lens(ラッシュレンズ)は廃棄物削減にどう貢献するのか

技術革新を自社内で起こすことを重視するラッシュデジタルチームのTech Warriors(テックウォリアーズ)がラッシュレンズを開発しました。これはLush Labs(ラッシュラボ)アプリ(iPhoneまたはAndroidでダウンロード可能)の機能で、これを使ってお客様がネイキッド商品をスマートフォンでスキャンすることで、よくある物理的なパッケージに記載された商品情報(使用方法、原材料など)を、画面上で見ることができるようになります。

水とペーパータオル

私たちがショップでよくデモンストレーションを行うバスボムのような商品には、シンクやお湯の入った大きなボウルの使用が伴いますが、ラッシュレンズにより、商品を使用しているときの様子を、事前に録画した動画や画像で紹介することができます。これにより、お客様は商品デモの後に手を乾かす必要がなくなり、ペーパータオルごみの削減にもなります。

サイネージとパッケージ

ラッシュレンズを使えば、商品の価格を記したサイネージも、前述の通り商品情報を記した物理的なパッケージも、不要になります。デジタル上でダウンロード可能なラッシュラボ モバイルアプリの機能であるラッシュレンズで商品をスキャンするだけで、これら全ての情報を得られるためです。

ラッシュレンズについて語るアダム・ゴズウェル

私たちは、エシカルバイイング(倫理的な買付)に対する私たちの考え方に近い資材を購入して電子機器を自社開発したり、同じような価値観を持つサプライヤーを利用するというアプローチをとっています。また、長持ちする技術やハードウェア、そして社内で簡単に修理できる技術を重視しています。これらは長期的には電子廃棄物量の削減につながります。

自社開発のレジシステム

2018年に行われた初期段階の試験を経て、私たちはUKとアイルランドの全店舗に最新のレジシステムを導入しました。これはデジタルレシートを利用できるレジシステムであるだけでなく(以前のシステムでは利用できませんでした。レシートをEメールで受け取りたいたいお客様がいらっしゃるので、不要なごみの削減になります)、100%再生可能エネルギーで作動するシステムでもあり、化石燃料ベースの電力を使用することで生じる見えない廃棄物をより削減することができます。

エシカルフォン(倫理的な携帯電話)

前述した通り、例えば携帯電話など、ハードウェアを自社で作らない場合には、私たちと同じ倫理観を目指し取り組みを行っている、もしくは私たちと同じ倫理観を持つサプライヤーを利用するようにしています。オランダのフェアフォン社という携帯電話会社はそのような企業の一つであり、私たちの倫理観に一致するかどうかという点で期待を遥かに上回っています。フェアフォン社は、環境への影響を最小限に抑え、製造する人々のことも考えてスマートフォンを開発することを目的とした社会的企業です。

デジタルサイネージと電子インク

前述のラッシュラボアプリ内の機能、ラッシュレンズを活用した初めての店舗であるラッシュ原宿店やラッシュ新宿店のオープンに合わせ、テックウォリアーズチームのR&D(研究開発)担当の主導で、一般的なサイネージをビデオスクリーンをベースにしたサイネージに置き換えられました。消費電力が少なく無駄を削ったスクリーンの将来的な実装を目指し、同スクリーン上での電子インクの使用を試験的に行っています。

キャンペーン:プラスチックを減らし、アクションを増やすために

ロウィーナの#PLASTICGRAB

年間を通じて私たちは、ゼロウェイストという考え方に直結する多くのイニチアチブを社内外で開始しましたが、その中で最も注目すべきは18/19年度に始まり、19/20年度に終了する予定の「ロウィーナの#PlasticGrab(プラスチックグラブ)」です。ラッシュの共同創立者であるロウィーナ・バードが当初掲げた、自身の60歳の誕生日までに1トン分のプラスチックごみを拾うという個人的な目標に触発され、60トン分のプラスチックごみを拾うという目標をグループで設定することとし、前述の社内キャンペーン「ロウィーナの#PlasticGrab(プラスチックグラブ)」を開始しました。

これまで275件以上の登録があり、公共のエリアに長らく溜まっていたようなごみおよそ30トンを一掃したロウィーナの#PlasticGrabキャンペーンからは、多くの感動的なストーリーが生まれています。他の慈善団体とのコラボレーションから、ラッシュのスタッフがNGOと共同開催した清掃活動に至るまで、UKで始まったキャンペーンにも関わらず、世界中のスタッフが大きな関心を寄せてくれました。

フィリピンでのビーチクリーン

ロウィーナはラスピニャス・パラニャーケ自然保護・エコツーリズム地区の清掃活動を現地のNGOハリボン財団と組んで支援するべく、フィリピンを訪れました。スタッフだけでなく、地元メディアやインフルエンサーをそのビーチクリーンに招待し、フィリピンが太平洋ごみベルトの第3位の発生源であるという事実の認識を高めることを試みました。これを含むこの時期の一連の清掃活動は、ごみ拾いキャンペーンであるロウィーナの#PlasticGrabのヒントとなりました。

ムリエト島でのビーチクリーン

ラッシュクロアチアの製造チームが主催したムリエト島でのビーチクリーンは、これまでで最大の#PlasticGrabです。NGO団体Zelene Stope(*クロアチア語で「緑の足」)の協力を得て、114kgのプラスチックを含む1218kgのごみが、12トン分の自動車の残骸と800kgの放置された重金属廃棄物とともに回収されました。

2 minute foundation ラッシュの社内キャンペーン#PlasticGrabをより広く公開するために、私たちは2 Minute Foundationとのコラボレーションを開始し、彼らの#2MinuteStreetCleanBoards(*街のごみ拾いを2分間行うことを促す旨が書かれたボード)を6枚購入して、スコットランドからウェールズ、イングランド地方のブライトンに至るまで、UK中に設置しました。予備のボードも保有しており、大規模なイベントでごみ拾いを企画する際に活用しています。

実際のプラスチックグラブの様子を見る

ラッシュ・ギビング:廃棄物削減の手段としての寄付

ラッシュのフレッシュネスポリシーの特質上、販売できない商品が残ってしまうことがあります。しかしながら、まだ問題なく使用可能な状態にあるこれら商品にかけられた時間とエネルギーを尊重するためにも、私たちは商品を必要として下さる方々に直接届けられるように寄付を行っています。使わなくなった包装容器に関してもやはり、それらのアイテムを製作するのにつぎ込まれた時間とエネルギーを尊重することと、廃棄のフットプリントを最小化するという目的のために寄付を行うようにしています。

 

NoPlasticApp

ワールド ピース ナウ主催のもと、ラッシュはオープンソースの無料スマートフォンアプリの製作に助成を行いました。これは消費者がお買い物をする間にバーコードをスキャンして企業に直接Eメールを送信することで、過剰包装に反対するキャンペーン活動を行えるようにするアプリです。Eメールにはテンプレートがあり、「本日貴社の商品を購入するつもりでしたが、思いとどまりました。なぜならプラスチックで包装されていたからです。包装方法を変更してただけますようお願い致します。」といったメッセージが書かれています。 「NoPlasticApp」では、プラスチックに関するその他のキャンペーン、ニュース、解決策、プラスチックフリーになるための代替案もご紹介しています。

 

プロゴリューション

「プロゴリューション」は「プロッギング(ごみ拾いしながらジョギングすること)」という活動を行っているグループで、ロンドン中の公共の場で定期的な「プロッグ」を開催しています。加えてロンドン市内の学校で「プロッギング クラブ」を運営していますが、そういった活動を国内で展開したいと望んでいます。彼らの学校における活動には学校集会という形での教育的要素があり、環境に関する話やよりサステナブルに生活する方法を周知した後に、「プロッギング」を知ってもらい、実際に関わってもらう流れになっています。

 

OxUnboxed

「OxUnboxed」は包装容器の一切ないリフィルショップです。ロンドン中でポップアップショップを開催し、食品や家庭用消費財、それにゼロウェイストアイテムを量り売りし、その傍らでリサイクルが困難なアイテムの回収ボックスを設置しています。上記に加え「OxUnboxed」は、地元の地域社会でのプラスチックに関連したキャンペーン活動や教育的試みをも多く行っており、ラッシュはそれらをサポートしています。

ラッシュ・コミュニティ:お客様にはどのように支援していただけるか

UK内の廃品回収リサイクルプログラムにおける一般的な家庭ごみ処理を取り巻く問題を考慮し、とりわけ黒く着色されたプラスチックに関して、お客様に可能な限りベストな方法でごみに対処するよう働きかけるべく、ラッシュではいくつかの取り組みを主体的に行っています。

私たちは黒いPP製の容器を使い続ける限り皆様から返却された容器をリサイクルし続けますので、どうか容器が空になっても捨てずに最寄りのラッシュの店舗までお持ちください。私たちが取り扱う中でも自社のクローズドループである循環型容器返却プログラムに戻せる容器は黒いものと透明なものの2種類のみではありますが、お手持ちの容器全てに適用できる便利な手引きを以下の通りご用意しました。

日本での循環型容器返却プログラムはこちら確認いただけます。

575000

のブラックポットが回収されました。ありがとうございます!

未来への目標

企業として私たちは常にインパクトを軽減するべく努力してきました。ゼロウェイストに向けて邁進することはその過程において最も重要な関心事です。2019/20の会計年度において、私たちはゼロウェイストを、本報告書全体に記載されているように商品開発からお客様の手に商品がわたるまでのバリューチェーンのあらゆる要素における基本原則とするべく真剣に取り組む所存です。更には、日々の運営にゼロウェイストの原則を導入することで継続的にごみのフットプリント*を減らし、不要なごみを出すことがないようにできることを願っています。

*ごみのプリント ごみが環境に与える負荷のこと。

ラッシュにとってゼロウェイストとは、再利用できるアイテムを最優先し、リサイクルを最後の手段とみなしつつ、埋め立て地行きとなるごみをなくし、エネルギーの無駄遣いもせずに済む解決策を要求することです。

FY 2019/2020 VISION

ゼロウェイストを実現するには、これをコミュニティとして達成することが必要となります。スタッフ一人ひとりだけでなくお客様までも(本報告書の#LushCommunityの項目にあるように)、ラッシュが向上するのを助けてくれるのです。私たち皆が参加しなければ実現できません。

Further reading

尊い水を守る

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