ラッシュで働く理由
「昨日よりちょっと楽しい明日のために、社会と関わっていたい」
デイリールーム コンパウンダー ARATA
まるでお花のように「太陽の光を浴びないとダメになる!」と感じてラッシュで働き始めたのは、ラッシュの製造拠点「キッチン」の中でも一番多くの商品数を製造するデイリールームで働くARATAさん。そんなARATAさんの「ラッシュで働く理由」を聞いてみました。
早速ですがARATAさんは、ラッシュで働く前は何をしていたのですか?
10歳から高校生まで生け花を習っていて、そこで植物に強く興味を抱くようになりました。それが高じて高校、大学で農学を学ぶようになったのですが、好きなことを勉強できて、どこか満足した気持ちになったんですよね。就職を考える時期になると「好きなこと」と「働くこと」が結び付けられず、どこかテンションが上がらない自分もいたんです。なので、引っ張られるように大学卒業後は、当時のアルバイト先だったカラオケ店に就職しました。アルバイトの期間を含め約10年ほどカラオケ屋さんでした。
そこから転職を考え始めたのは、何かきっかけがあったのでしょうか?
前職から転職を決意した理由が「太陽の光を浴びないとダメになる!」と感じたからでした。夜も営業する仕事をしていたので、だんだんと体の調子がおかしくなっていきました。その時「給与が下がったとしても、今の生活から抜け出したい!」と思いました。また、年齢が29歳だったので「30歳までに人生を変えたい」と思ったことも理由です。
「人生を変えたい」と思ってから、ラッシュで働く決め手になったことは何だったんですか?
ラッシュを選んだのは、作っている商品に面白さを感じたからです。転職を決意してからラッシュの求人広告を見て「この会社でなら、何か特別なことができるかもしれない」と感じて、応募を決めたんです。昔から目立つものや他の人と違うことが好きだったので、他の採用広告をほとんど見ることなく、転職活動を終えました。
実は、面接の日このキッチンに来たら、廊下で後ろから背中を叩かれたんです。振り向いて驚いたのですが、そこにいたのは大学時代の先輩でした。「久しぶり!」って声をかけてくれて。自然や生き物に近い環境で勉強していたあの頃に戻ってきたような感覚を覚えました。でも、本当にびっくりしたんです。
それはすごい出会いですね。実は私もラッシュに入社してから、25年ぶりくらいに保育園の同級生と再会したんです。本当に驚きました。こういうミラクルってありますよね。余談を失礼しました。さて、入社してからARATAさんはキッチンでどんなお仕事をしてるのでしょうか?
入社後、最初に配属されたのは「フレッシュルーム」と呼ばれる製造ルームで、2018年に入社してから2022年4月まで所属していました。入社面接の際に「花を扱う仕事がしてみたい」と伝えていたのが理由かもしれません。
フレッシュルームでは主にフレッシュフェイスマスクやクレイ洗顔料、『パワーマスク』や『ビューティ スリープ』などのスクラブが入ったフェイス&ボディマスク商品を作っていました。「食べる」以外の用途でフルーツや野菜を扱うなんて初めての体験でしたし、花を飾らずに、顔に塗るスキンケア商品があるなんて想像もしていませんでした。
キッチンでの仕事は、朝7時半に出勤して一日が始まります。フレッシュルームで働いていた時は、午前中にフレッシュフェイスマスクや洗顔料を作り、午後はスクラブを作るというのが毎日の流れでした。ルームの名前の通り「新鮮な原材料を使って作った、新鮮な商品を新鮮なうちにお客様に届ける」必要があるので、「当日製造、当日出荷」という意識が強かったです。
昨年、フレッシュルームから現在働いているデイリールームに異動になったそうですね。
デイリーはキッチンの中で一番多くの商品の数を製造する大きなルームです。規模が大きく、何もかもが大きい。いつもどこかしらでお湯を沸かしてます。青果品を多く扱う商品を製造すると聞いていたので「フレッシュルームと似てるかな」と思ったら想像を超えてきました。デイリールームでもフレッシュルーム時代と変わらず、新鮮な原材料を加工して、製造して、容器に詰められる状態にするまでが僕の仕事です。商品数が一番多いデイリールームも本当にたくさんの野菜やフルーツ、お花を使用しています。
現在はデイリールームで商品の製造をメインに、少しですが事務作業もしています。入社して驚いたことの一つが、商品の製造に必要な「書かないといけない書類の量」だったので、今でも悪戦苦闘する日々です。お客様の生活に深く関わることができる商品を作っているからこそ、製造業務と同じくらい事務仕事も大切です。
コンパウンダーとしてみんなに頼られるARATAさんですが、働く中でチャレンジを感じることがあるんですね。
今もまさに大変さを感じている最中で、乗り越えなければならないと感じています。また、苦手なことがあっても、周りからはそう見られていないこともあります。例えば、私は時間の管理が得意ではなく、物事を順序立てて段取りするというのがどうしても苦手です。「どうやれば効率よくできるか?」「この仕事を時間内に終わらせるためにはどのくらいの早さで進めればいいか?」ということを考えながら、同時にスキルアップしていく大変さを感じています。自己評価は「まだまだ」ですが、必ず乗り越えたいです。
そんな真面目なARATAさんが一人の人間として、大切にしていることは何かありますか?
自分一人で頑張ってうまくいくことばかりではないと思っています。「少しくらいいいか」「次ちゃんとやればいいか」という考え方は絶対ダメ!働く中で、今自分は何を求められているのかを理解し、会社に利益をもたらせる存在になりたいと思ってます。
好きな言葉は「暗いと不平を言うよりも、進んで明かりを点けましょう」。昭和時代のCMだったと記憶してますが、誰かが動いて光がつくのを待ってるよりも、自分が動いたら部屋が早く明るくなるじゃないですか。カラオケ屋さん時代に、一緒に働くアルバイトの皆さんの指導をする時に「自分がやってる姿を見せないと人が育たないんだな」って気づきました。立場が違うと、責任が違いますもんね。
また、仕事中に仲間と何かする時は、相手を褒めたりお礼を言うようにしています。品質確認をしたら「今日の仕上がりきれいにできてたよ」と声をかけたり。明日もまたポジティブに出勤してもらいたいから、毎日楽しい気持ちで帰宅して欲しいな、と思っています。
相手に優しく接すれば、相手も攻撃的に接したいと思わないんじゃないかと思うんです。これはカラオケ時代に学んだことかもしれませんね。ムスッととしてる人って、なんとなく話しかけづらいじゃないですか。
だからいつお会いしても、ARATAさんはニコニコしているんですね。色々な撮影で製造ルームにお邪魔しても、気さくに話しかけてくれますもんね!そんなARATAさん、これからやりたいことは何かありますか?
ラッシュにある600以上の全てのカテゴリのアイテムを作れるようになったらかっこいいな、と思います。何年かかるかわかりませんが、いつかそんな存在になってみたいです。あと、他の部署の方との交流がもっと持てたらいいなと思います。製造ルーム同士だけでなく、オフィスの方や色んな地域のショップの方とももっと話してみたいです。キッチンで働いていると集中しなきゃいけない作業も多く、閉鎖的になりかねない。実際にお客様のお顔が見えないのが残念ですが、オーダーされる製造量が増えたり「バズってるらしい!」という声を聞くと、「喜んで使っていただけてるのかな」と感じられます。自分の作った商品を使った声が聞けるって、嬉しいじゃないですか。作るやりがいになりますよ。以前のようにもっとお客様に見ていただく機会もあるといいですよね。
ラッシュで働く決め手となった「人とは違うなにか特別なこと」、できていると感じますか?
手を動かして、エネルギーあふれる野菜やフルーツに触れてるからか、一日一日が違って、一つとして同じ日がないんです。
コロナ前になりますが、ラッシュの原材料を作ってくれる生産者の方のところでお客様と一緒にイベントをやってましたよね。原材料がキッチンに届くまでにストーリーがある。バイイングチームやプロキュアメントチームが「こういう理由があって、この原材料を仕入れている」という話を聞けるのって、ワクワクしますよね。製造の現場でもそういう話をもっと聞きたいし、僕たち作り手ももっと生産の現場に行ってみたいです。ラッシュのフェイスラベルになっている自分だからこそ、サプライヤーさんがどういう想いでどんな人が作っているのか知りたい。例えばキッチンの作り手それぞれの地元と原材料や資材の生産者さんとつながりができたら、嬉しいじゃないですか。
最後に、ARATAさんがラッシュで働く理由を一言でお願いします!
昨日よりちょっと楽しい明日のために、社会と関わっていたいから、ですかね。多くを望むとがっかりすることもあるかもしれないけど、昨日よりちょっとでも成長した自分を感じられて、自分の能力を発揮していけたら嬉しいですね。
2023年2月
12:11