『ダーマスデルソル』

メキシコの人権活動家と土地擁護者を支援します

2020年1月、環境活動家のオメロ・ゴメス・ゴンザレス氏が、故郷のメキシコ・ミチョアカン州で行方不明になってから2週間後に遺体で発見されました。

オオカバマダラ(蝶)の守護者として知られるオメロ氏は、エル・ロサリオ蝶保護区を管理していました。何百万匹ものオオカバマダラが、冬の間、メキシコ中部の暖かい気候を楽しむために、毎年カナダから2,000マイルの旅を経てやって来ます。

同じく蝶の保護区に関わっていた同僚のラウル・エルナンデス・ロメロ氏も、その後まもなく遺体で発見されました。これらの死は、この地域の違法伐採をめぐる紛争に関連しているのではないかとすぐに疑われましたが、連邦および州当局は、これらの死が彼らの活動と関係していることを一貫して否定しています。

数十年にわたり、メキシコは人権擁護者にとって極めて危険な国として知られています。人権団体グローバル・ウィットネスは、世界中の人権活動家の殺害や失踪を追跡しており、2024年の報告書「失われた声:土地と環境の擁護者の消滅」によると、2023年の殺人事件の85%がラテンアメリカで発生しています。殺人事件の70%以上が発生した上位4カ国のうち、メキシコは4位です。さらに、2006年12月1日から2023年8月1日までの間に土地と環境の擁護者93人が失踪し、そのうち40%がまだ見つかっていません。

ダーマスデルソル バブルバーの誕生

ラッシュは商品へのスタッフの意見を歓迎しています。2024年の「死者の日コレクション」では、リーズ店のアナが、Co-Create プログラムによってメキシコの祝日を記念する商品を担当しました。

オメロ氏のオオカバマダラとその生息地を守ろうとする情熱に触発され、アナは製品を通じてこの物語を伝えたいと考え、蝶を「太陽の貴婦人」と呼び、『ダーマス・デル・ソル』と名付けました。この製品は特定の適切な目的のために資金を集めるラッシュ ギビングプロダクト(寄付対象商品)へと変化しました。

「この蝶がミチョアカン州にやってくるのは、死者の日と重なる10月下旬から11月上旬です」とアナは説明します。「植民地時代以前から、この生き物の到来は先祖の魂の到来を意味すると信じられていました。ここ数年、この地域の組織犯罪による違法な木の伐採により、この保護区は危機に瀕しています。オメロ・ゴメス氏は、蝶の研究、理解、保護にほとんどの時間を費やした、とても愛された活動家でした。この製品は、メキシコのミチョアカン州にある蝶と美しい森を保護するために注いだオメロの愛、仕事、情熱に敬意を表したものです。

Lush Giving Products

ギビングプロダクトは、特定の目的のために資金を調達することで、人権と社会正義、動物の権利、環境保護を応援します。

お客様の購入が変化に繋がります

『ダーマスデルソル』の売上額(消費税と原価を除く)は全て、不当な犯罪化や脅迫行為に苛まれている人権擁護活動家や、土地や水を守るための活動家たちに対して法的支援を提供している、メキシコの土地や人権を守る人々の活動に寄付されます。

オメロ・ゴメスの死後間もなく、メキシコの詩人オメロ・アリジスは「保護区で働く人々を誘拐して殺せるのなら、メキシコの環境を守るのは誰だ?」と述べました。

お客様にも『ダーマスデルソル』を購入していただき、この問題に関してインパクトが与えられることを私たちは願います。

千里の道も一歩から

オオカバマダラは、毎年秋にカナダ南部からメキシコまで何千マイルも旅し、春に戻ってくるという壮大な渡りで知られています。この旅はますます脅威にさらされています。2024年には、越冬個体数が59%減少したことが記録されていますが、これはメキシコの森林破壊や、ルート沿いの蜜源に影響を与える気候変動などの要因によるものです。アナは、蝶が直面した旅のように、土地と土地の守護者を守るための戦いは長く困難な道のりですが、一歩一歩が価値があると考えています。

”『ダーマスデルソル』がギビング プロダクトになったのを見て、希望が湧いてきました” と彼女は言います。「メキシコでは、不正や腐敗を日々目にし、もっと多くのことができないというフラストレーションがたまります。私たちは抗議し当局に連絡し、変化を求めていますが、進展は遅いままです。組織犯罪は国の自然の豊かさを食い尽くし続け、それを守ろうと闘う人々をも奪っています。だからこそ、蝶の形をしたバブルバーのようなシンプルなものが、私の祖母が言うように「アリーナの花」となることができるのです。このような小さな行動が前向きな変化をもたらします。そして、この問題が今やラッシュのコミュニティの目に見える形になったという事実は、多くのことを物語り、希望を与えてくれます。オメロ氏がどこにいようとも、彼の闘いが続いていること、そして私たちが彼の声を何世代にもわたって伝え、彼が命をかけて守った生息地を守っていくことを知ってほしいと思います。彼の遺産は、彼が人生を捧げた自然の美しさを守るための、大小あらゆる取り組みの中に生き続けます。」

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