ふるさと納税を通じたラッシュと愛川町のつながり

ラッシュの商品は、製造工場というよりも、大きなキッチンのような空間で新鮮な原材料を使用し、ハンドメイドで作られています。現在、世界6ヶ国に7つあるラッシュの製造拠点「フレッシュ キッチン」(以下、キッチン)の1つは大自然が広がる緑豊かな神奈川県愛甲群愛川町にあります。そこでは、国内77店舗に加えて、アジア7つのマーケットに輸出しています。

ラッシュとふるさと納税

ラッシュは、より多くのお客様にラッシュを知っていただくことを目的に、2021年4月より愛川町のふるさと納税の返礼品として登録し、「さとふる」で運用を開始しました。2022年には、「楽天さとふる」にいくつかの商品が登場しました。

2023年3月、ふるさと納税の返礼品としての登録開始から約2年が経った昨年末、ラッシュの返礼品が予想以上の反響で町のふるさと納税が好調であると愛川町から連絡がありました。このような結果を受けて愛川町から「ぜひラッシュに感謝を伝えたい!」とご連絡いただき、小野澤町長がキッチンにお越しくださいました。

そこで小野澤町長に愛川町の魅力やラッシュと共通する部分についてお伺いしましたのでその時の様子をご紹介します。

左から管理担当執行役員 生沼清司、小野澤町長、コマーシャル担当執行役員 小林弥生

今日はラッシュのフレッシュキッチンにお越しいただき、ありがとうございます。早速愛川町についてお聞かせください。小野澤町長は、愛川町ご出身と聞きましたが、小野澤町長が感じる愛川町の魅力を教えていただけますか?

都心から車で1時間、山々に囲まれ自然にあふれた愛川町ですが、北部には宮ヶ瀬ダム、中部は農畜産業が盛んであり、南部にはラッシュがキッチンを構える内陸工業団地があったりと、自然と生活のバランスが取れた良い町です。何より人口約4万人の愛川町ですが、このうち約3,200人が外国籍の皆さんということで、国際色豊かな町です。

愛川町の自然風景


いまにも引き込まれそうな膨大な自然ですね。そんな自然豊かな愛川町ですが、その中でも「愛川町の自然といえばここ!」という代表的な場所はありますか?

愛川町では、後世に残したい誇れる風景を町内外に発信するため、「あいかわ景勝10選」を選定しています。中でも、キッチンのすぐ裏側を流れる中津川の清流がもたらす箕輪耕地(みのわこうち)は、坂道の上から遥かに広がる田園風景が見られます。田んぼをまっすぐに走る道は『水道みち』と呼ばれ、大正から平成の時代にかけて、半原の水源地から横須賀まで水道水が送られていました。田植え前に水が張られ、まるで鏡を敷き詰めたかのような春の水田や黄金色の波が揺れる実りの田が広がる秋の風景は、ちょっとした田舎でもなかなか見ることができない景色です。季節によっても、1日の中の時刻によっても異なる表情を楽しむことができますので、ぜひ一度お越しいただければ幸いです。

箕輪耕地(みのわこうち)

情報社会でせわしない時が流れているいま、昔から変わらない景色と1日の変化を感じられる大自然は、スマホの画面からは得られない何か大切なものを教えてくれそうですね。なぜ、今回ふるさと納税の返礼品としてラッシュをお選びいただけたのでしょうか?

ふるさと納税の返礼品は、自分へのご褒美であったり、他者へのギフトであったり、普段使い用であったりと寄付者の数だけ用途があります。こうした幅広い需要に応えることができ、また他にはないオンリーワンな商品としてラッシュがぴったりだと考えました。実際に、ポータルサイトのレビューでは、「ラッシュ好きの両親へプレゼントした」「普段からお店で買っているが、ふるさと納税で選べてとても良かった」などという声をいただいています。

ラッシュが誇りをもってハンドメイドで製造しているオンリーワンな商品をさまざまな形でご活用いただけて嬉しいです。この度、返礼品としてラッシュをお選びいただけたことで愛川町の想定金額以上の寄付金額を集めることに繋がったとお伺いしましたが、愛川町での寄付金額の使い道を教えていただけますか。

町では、いただいた寄付金の使い道として、「社会福祉の増進」「文化・スポーツの振興」「保健衛生の向上」「町長におまかせ」の4つの使途を指定できるようになっています。それぞれの具体的な活用先は、寄付された方々が納得してもらえるかという視点を第一に、町の方で選ばせていただいています。活用先の一例を申し上げると、「保健衛生の向上」の分野で、コロナ対策として、町民1人当たり3,000円の振興券配布事業に活用していきます。

愛川町への寄付額は、ラッシュの返礼品が加わってからは特に大きく増加しておりまして、令和4年度はふるさと納税に係る実質的な収支が赤字から黒字に転じる見込みとなっています。そして、このことが新聞やテレビで報道され、町民への知名度は一段と上がり、興味を持たれている方が増えてきています。

また、本町と長野県立科町とが、昨年友好都市提携35周年を迎えましたが、その記念事業の景品として、バスボムギフト『四季の一服』を立科町の方にプレゼントさせていただきました。長野県には、ラッシュの実店舗がないこともあって、大変喜ばれたところです。

『四季の一服』バスボム12種、リユーザブルティーバック入り

商品の詳細はこちらをご覧ください。

返礼品を通してたくさんの和が広がっていきますね。ラッシュの信念に「ハッピーな人がハッピーなソープを作る」とありますが、使う人もハッピーになっていただけているのは、嬉しいことです。また立科町の方にプレゼントとしてラッシュの商品をお選びいただいたとのことですが、ラッシュの好きなところがあれば教えてください!


ラッシュの好きな部分は「信念」をもって事業に取り組んでいるところです。ラッシュでは、「フレッシュなオーガニックフルーツや野菜、高品質のエッセンシャルオイル、そして安全性の確認された合成物質から効果的な商品を作ること」など、創立以来変わらぬ「信念」が多数ありますが、私も町政運営にあたっては、常々、「信念」を曲げない、ブレないことを大切にしてきたので、こうした部分に非常に共感、親しみを覚えています。

愛川町とラッシュの未来に話が盛り上がります!

最後に、それぞれの「信念」を大切にしている、ラッシュと愛川町で一緒にやってみたいことはありますか?

昨年、町では「アイカワミライエ」と称し、小中学生を対象に、自分たちが暮らす愛川町について学び、考え、さらなる郷土愛を育んでもらうため、みんなが思い描く2050年の愛川町の姿を描いてもらいました。既成概念に囚われない自由な発想を生かした作品が407点集まり、このうちの30%以上が町の豊かな自然を描いた絵となっていました。この豊かな自然を「ミライ」に繋げたいと、子ども達も考えているわけです。ラッシュの方々も、フレッシュな商品の基となる原材料を育む地球環境には、人一倍気を使っていることと思います。今ある自然をより豊かな状態にして次世代に残すにはどうしたらいいか、できることなら子ども達とラッシュ、そして町が手を取り、共に考える機会を作りたいと思っています。

ラッシュにも「地球をよりみずみずしく、豊かな状態で次世代に残す」というブランド使命があるのですが、ラッシュと愛川町、たくさんの人と手を取って一歩ずつ進んでいけると嬉しいです。

この度はキッチンにご来訪いただきありがとうございました。自然豊かな愛川町の写真を拝見し、心が動かされました。また自然とともに生き、その景色を未来につないでいくという小野澤町長の強く優しい思いに心がほっとあたたかくなりました。

小野澤町長

小野澤町長について

昭和28年3月17日、神奈川県愛甲郡愛川町生まれ。
神奈川県立相模原高等学校卒業後、1977年関東学院大学工学部卒。
1977年より愛川町役場勤務。2010年総務部長、2011年副町長を経て、2014年に愛川町長となる。現在2期目。学生時代のエピソードとしましては、音楽が好きで、また、全身を使えるという理由からドラムをよく叩いていました。大学時代には、あちこちの学園祭を回りましたし、今でもたまに叩いています。


 (愛川町のお写真 提供:愛川町役場)

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