LUSH people

ラッシュで働く理由

「もしかしたら、これが私がしたかったPRの仕事なのかもしれない」

PRマネージャー KANAKO

入社当初「私のこれまでの仕事は何だったのか」と思ったこともありながら、バランスを大事に、ブランドにとっての「ベスト」を調理するPRマネージャーのKANAKOさんに「ラッシュで働く理由」を聞いてみました。

まずは、KANAKOさんがラッシュに入社したきっかけを教えてください。

ラッシュに入社する前は、ファッションブランドやライフスタイルブランドなど人生を豊かにするブランドのマーケティングやPRの仕事に10年ほど携わってきました。時にはSNSの担当をしたり、新店舗のオープンプロモーションをしながら、より一人ひとりとのリレーションやコミュニケーションを大切にするPRという職種の魅力にどっぷりハマり、その道を進んできました。

これまで様々なブランドや企業と関わってきましたが、ラッシュの面接がとても印象的でした。会社が求めるスキルセットにハマるかという「選択方式」の面接ではなく、「あなたの考えが知りたい」という私自身について深掘りをしてくれる面接でした。「この人は何を大切にしているのか」「どういうプロセスでその考えに至ったのか」という点を重視していた気がします。一緒に仕事をする仲間を探す時って、そういう視点がとても大事だと思いますが、応募者のスキルセットに目が行く企業が多い中で、目からウロコだった記憶があります。ラッシュの商品ももちろん好きでしたし、「ラッシュの信念」にとても共感したのですが、何より「なんかこの会社の人たち、ちょっと変かも!?何か気になる!」と思いながら、「面白そう!」という直感を信じて、2021年7月に入社しました。

そんな「ちょっと変かも!?」と思ったラッシュで働き始めて、印象は変わりましたか?

PRとは、文字通り「Public Relations」を築きながら、対外的にブランドや企業の認知や評判を高める仕事です。商品やブランドをどのようにコミュニケーションしたらより魅力が伝わるかを考える、という大きなところでは他社とさほど変わらないかと思います。

ただ、ラッシュは扱うトピックが本当に幅広い!商品の種類やケアしてることがたくさんあって、入社前には「それが外部にどれだけ伝わってるのかな」と思ってました。でも、「不器用そうだけど、芯や何かしらの意味がありそう」とも思っていて、実際に働き始めて、その「ラッシュらしさ」を日々体感してます。昨日までロマンチックなバレンタインのバスタイムをコミュニケーションしたと思えば、翌日からはソーシャルメディアがメンタルヘルスにどのような影響を及ぼしてるかを伝えたり、製造現場で商品に使われる原材料をフォーカスした取材対応をしたと思ったら、次の日はショップでカラフルなバスボムに関する取材を受ける。「ダイバーシティとはこういう意味か」と思うぐらい様々な面を持つラッシュだからこその学びがあり、刺激的で飽きないのがこのブランドのPRの醍醐味だと思います。

「不器用そうだけど、芯がある」、これもKANAKOさんが感じた「ラッシュらしさ」。そんな「ラッシュらしさ」には、子ども心を忘れない、やんちゃなキャラクターもあったり?

ラッシュって、永遠のスタートアップみたいな気質がありませんか?新鮮な原材料を扱っているように、プロジェクトや商品ローンチもとってもスピード感を大切にする。昨日の情報は今日になったら古い、アップデートされてるということもよくあります。化粧品業界の常識に対して問題を提起したり、当たり前を打破することがラッシュのビジョン。だから、色んな当たり前もこの会社にはないのかと理解してから、良い意味でこのラッシュ流の反骨精神がちょっと愛おしくなりました。

他の会社には当たり前にあるけどラッシュにないことって、例えばどんなことがありますか?

例えば、PRとして「こういうメディアに出たいから、このメディアにアプローチしよう」というターゲットを設定することがありますが、ラッシュではそれが正しいとは限りません。私たちのゴールは、ラッシュのファンを増やし、来店や売上げが増えること。そのために「このプロジェクトの目的を果たすにはどうしたらいいか」、その手法を一から考えていきます。

年齢層、性別などでセグメントして、こういうターゲットにこういうプロモーションをかける、これだけの費用をかけてこういうイベントをやる、ということはしません。カスタマーデータを分析してないので、CRMもなければ広告換算もしない。これを聞いたら、「私が知ってるマーケティングじゃない!」と思う人、きっといますよね。私も入社当初、マーケティングコミュニケーションのためのデータ分析が求められていた私のこれまでの仕事は何だったのかと思ったことがありました。

でも、これは私が入社を決めた時に共感した部分でもあります。数千万円のコストをかけて「これだけの効果が出ました」という広告って、時に自己満足で終わってしまうこともある。それがブランドにとってどんな意味があるのか、定量化、言語化しづらいこともあって、この仕事をしていると「意味のある露出って何だろう」という壁にぶち当たることがあります。ある施策でバナーがクリックされてコンバージョンにつながったけど、それって3年後、5年後、10年後のブランドにとってどういう影響があるのか深く考えると、大事なことは大量に露出することよりも、誰か一人の心を本当に動かすことなのかもしれない。10年ほどこの仕事をしてきて「量だけじゃないこともある」と思っていた自分にとって、質や深さを大事にするカルチャーは自分に合うと思った部分です。もしかしたら、これが私がしたかったPRの仕事なのかもしれないと思いました。

そうは言っても、おとぎ話のようなことばかり言ってられない現実もあり、量も質も大切なので、バランスを大事にしています。PRはブランドが外からどう見えるかという客観的な視点を持たないといけないので、社内からのリクエストに応えてどっぷり自己発信していくだけだと、お客様やメディアなど社外の方々には響かないことがあります。プッシュしても伝わらなかったら、意味ないじゃないですか。だとしたら客観的にブランドをよく見せるために、その時々のブランドにとっての「ベスト」を考えて、調理する。これも、バランスです。「ウサギたちと一緒にぴょんと飛び込んで!」というトーンのイースター商品のプレスリリースを書くのも好きなんですよ。

KANAKOさんが大事にしていることは、バランス。

バランスは、とっても大事。メディアや社外のステークホルダーとのリレーションを築きながら、トレンドに乗るマーケティングコミュニケーション。自らトレンドを作り、ムーブメントを作っていく戦略PR。まだまだできてないこともたくさんありますが、ラッシュでは両方大切で、後者の方が大事な時もあります。ワークとライフ、スピードアップする時とスローダウンする時、まじめさとプレイフルさ、色んなバランスがありますが「そんなバランス良く生きていけたら、素晴らしいだろう!」と思いながら、日々そんな自分になれるように頑張ってます。

「量」と「質」、「社内」と「社外」、「ビジョン」と「ビジネス」。色んなバランスの中で仕事をするPRの仕事って、「過去」と「今」と「未来」のバランスも考えたりするのでしょうか。今の時代を色濃く反映しながら、時代に合わせて自らも変わっていくことが必要にも見えますが、お客様のブランドとの関わり方やメディアも変わっている昨今、KANAKOさんから見てPRの仕事はどう変わっていくと思いますか。

最近すごく思うのは、どんな仕事であっても常に学び続けないといけないということ。この数年だけでも、マスメディアからオンラインメデイア、ソーシャルメディアから音声メディアと媒体の種類が増えたとしたら、ブランドに携わる仕事をするなら学びを続けないといけないと思っています。年齢や経験が増すと考えが凝り固まりがちになりますが、自分のマインドを柔軟にアップデートできなくなったら終わりかも、って思います。今、世の中では何が起こっているのか、何が人の心を動かしているのかを知りながら、学び続けていく。PRって、働くって、そういうものだと思います。

心動かされる瞬間って、とても尊い、価値あることだなと最近思います。そういうストーリーや体験が世の中からなくならないで欲しいと思うと同時に、作る人が必ずしも届ける、伝える、広げるプロではないかもしれないからこそ、人とのコミュニケーションや調整が多くて大変なこともありながら、人の心を本当に動かすことができるPRの仕事の魅力がこの記事で伝わったらいいな、と思います。では、最後にKANAKOさんが、これからやっていきたいことを聞かせてください。

PRは、基本的に裏方の仕事。私、自分が主役になるのが本当に苦手なんです。そして、私はものづくりができないので、商品を開発したり、サービスをデザインする人たちにとって、一番とは言えないかもしれないけど、良き理解者でありたいし、その素晴らしさを伝えるというのがPRの仕事の醍醐味だと思っています。心動かされるデザイナーやブランドに出会えるって、幸せなことです。

外部のエージェンシーで仕事をしたこともありますが、私は一つのブランドに愛を注ぎながら仕事をしたい。ラッシュは多面性があって、愛でることができるから面白い。その面白さをチームのみんなにも感じてもらいながら、愛があるマネージャーになりたいです。ブランドをよくすることは、働いている人に対しても愛を注ぐこと。愛は、嘘つけないじゃないですか。ブランドには、そういう人が必要です。

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