ラッシュで働く理由
「誰にとっても、チャレンジに寛容だから」
プロダクションディベロップメント YUSUKE
神奈川県愛川町には、⽇本国内とアジア6カ国に向けてラッシュの商品を作っている製造拠点があります。そこはキッチンとも呼ばれ、現在ボムルーム、バブルルーム、ソープルーム、マッサージルーム、バラエティルーム、EBルーム、デイリールーム、フレッシュルーム、ギフトルームに分かれて各カテゴリの製造が⾏われています。
YUSUKEさんは、マッサージバーなどを作っているマッサージルームからラッシュでのキャリアをスタートさせました。はじめの3年間は製造者として働いたのち、ルームマネージャーとしてマッサージバールームとフレッシュルームを歴任、現在はマッサージルームのマネージャーと兼任で、キッチンでの製造を⽀える組織づくりを⽀えるプロダクションディベロップメントサポートのメンバーとしても新たな⼀歩を踏み出しています。
YUSUKEさんは、⼤学では畜産や加⼯についての勉強をしていました。卒業後は⾷品加⼯会社に新卒で⼊社し、製造を経験しています。そこからラッシュに⼊ろうと考えたきっかけは、はじめこそ些細だったといいます。
「学⽣時代は、加⼯⾷品の発⾊剤についての研究をしていました。加⼯⾷品に使われている発⾊剤は、世間では全⾯的に悪いものとして敬遠されますが、実は⾷中毒菌の増殖を抑制したり、味を良くしたりする⼀⾯があったりもします。また、発⾊剤の例としてよく挙がる硝酸塩は、⼟にも含まれていたりします。つまり⼟の中で育つ野菜にも、硝酸塩の影響がないとは⾔い切れないのです。ここでは、物事を多⾯的にみる姿勢を学びました」。
ラッシュに⼊る前からブランドの存在は知っていたというYUSUKEさん。ラッシュで働くことに興味を持ったのは、転職サイトで採用情報を目にしたことから、なんとなく気になっていたと言います。そして⼊社後に感じたのは、⾃分がイメージする製造とはハンドメイドそのものだったということ。その部分で、前の会社での仕事からも⾃然と繋がる部分がありました。
「新卒で⼊社した⾷品加⼯の仕事は卸売だったため、商品がカスタマーに届く様⼦を⾒ることができませんでした。今は、⾃分の⼿で作ったものが誰かに届いて喜ぶ姿までを⾒ることができています」。
YUSUKEさんは、マッサージルームのコンパウンダーとして商品を製造していくなかで、ハンドメイドへのこだわりを実感していきました。さらに、ハンドメイドを通じて、商品に使われている原材料のフレッシュさには特に驚いたといいます。
「ソリッドフェイシャルオイルの『抱擁の満⽉』を作るときに、原材料のフレッシュさに驚きました。バラのインフュージョンやポートベローマッシュルームなどが、そのまま化粧品に使われていることが衝撃的だったんです」。
ラッシュの商品は、季節や産地によって調達する産地が異なったり製造する量が変化したりと、様々な条件のもとで製造されています。そのため、商品のクオリティを⼀定に保つには、製造のプロセスで分量や温度管理などの繊細な調整が必要です。この調整バランスにはマニュアルなどが存在せず、すべてコンパウンダーによる⽇々のコミュニケーションと実践によって養われていきます。
「マッサージルームでよく扱うカカオバターやシアバターは、固める過程で温度管理が重要です。熱して溶かした原材料を熱いまま型に流してしまうと、成形がうまくいかなかったり、冷ましすぎると型に流れなくなったりしてしまうんです。また、使う容器の⼤きさによっても適切な温度が変わったりするんですよ。同じ商品を作るときでも、資材やロットの違いで作り⽅を微妙に調整していますね」。
さらに、フルーツなどの⻘果品を取り扱う際は、季節や産地によって変化する⽔分量を製造過程で調整しているといいます。
「こういった微妙なバランス調整にはマニュアル化された指南書がないので、常に考えながら製造を⾏なっています。商品をどう作っていこう?と考えながら実践するのは、とても楽しいですね。それと、これらは⾃分個⼈の仕事ではなく、チームワークであるということも重要だと思っています」。
YUSUKEさんの考えるラッシュの魅⼒とは、原材料のフレッシュさにくわえて商品の幅の広さにあ ります。およそ8年間、ラッシュで仕事をしているなかで、YUSUKEさんがその魅⼒に気づかされた瞬間がありました。
「マッサージルームで初めてソリッドシャンプーの『アボ コーウォッシュ』を作って出荷したとき、はじめは思うように⼈気がでず、製造⾯でも少し苦しい思いをしました。もともと、カーリーヘアなどの髪に合わせたシャンプーなので、⽇本に住む⼈や環境にとって⼤多数をしめるようなニーズではないこともわかってはいたのですが」。
「でも、新発売から何年も経った最近のミーティングで、こんなことが起きました。お客様から、肌の弱いお⼦様がこれまでどんなシャンプーを使っても肌に合わなかったのに、『アボ コーウォッシュ』は使うことができた、と喜びの声が届いたんです。これを⽿にしたとき、ラッシュの商品の幅広さはこんな⾵にして伝わっていくものなんだな、と静かに胸を熱くしちゃいましたね」。
YUSUKEさんはコンパウンダーとして勤務したのち、マッサージルームとフレッシュルームのマネージャーを経て、現在はプロダクションディベロップメントサポートを兼任しています。プロダクションディベロップサポートとは、キッチンの各ルームで商品を製造するにあたって、より良い組織づくりをしていくために開設された新しいチームです。ここにたどり着くまでの、⾃⾝のラッシュのキャリアについて考えたとき、YUSUKEさんにとってのキーワードは「チャレンジ精神」だったといいます。
「誰にとっても、チャレンジに寛容な会社ですね。⼊社当初は、⾃分もいずれ管理職になっていくのかなとぼんやり考えていましたが、たった3年間でルームマネージャーになるとは思いませんでした。ラッシュでは、年齢以上に⾃分がどうしていきたいかという点が重視されているんじゃないでしょうか。
今後は、ルームをどう良くしていくか?という視点からプロダクションディベロップサポートの仕事に向き合っていこうと思っています。スタッフがひとりでは解決できないような⼤きな課題や伸びしろに対し、常にルーム全体を俯瞰しながら解決に導いていくサポートをしていきたいです。結果として、ルームにとって働きやすい環境づくりをし、さらに幅広い意味でチャレンジできるような場所にしていけたらと思っています。」
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