LUSH PEOPLE

ラッシュで働く理由

「どんな人でも意見が言えて、チャレンジできる環境がある」

ボムルーム コンパウンダー YUKA

ショップでキャリアをスタートさせた時からの「いつか大好きなラッシュの商品を作る」という夢を叶え、アジアのラッシュにとって製造のハブである神奈川県のキッチンでコンパウンダーとして活躍中のYUKAさんに「ラッシュで働く理由」を聞いてみました。

YUKAさんとラッシュとの出会いは、地元・愛媛のショップだと聞きました。

入社前からプレゼントでラッシュのバスボムをもらうことがよくありました。「特別な日に使うブランド」というイメージが強かったのですが、愛媛のショップで初めて自分用にフェイスマスクなどのスキンケア商品を買いに行ったら、他のブランドにはない使い方や良い香りに引き込まれました。

それからまず、ショップで働き始めたんですよね?

商品が入った黒い容器を見ていた時に、人の顔が描かれたステッカーが貼ってあったんです。「なんだこれは!」と思いました。調べてみると商品を作った人の顔だということが分かって、そこからラッシュにすごく興味を持ちました。

当時ラッシュのソーシャルメディアで定期的に行われていたライブ配信をひたすら見ていて、そこに商品を作る人がよく登場してたんです。「ラッシュの商品を作ってる人って、本当にいるんだ」と知ったら、「私もいつか大好きなラッシュの商品を作る仕事がしたい!」と思ったんです。当時、愛媛県に住んでいたので、まずは商品がどのようにお客様の手に届いているのか知りたくて、お客様とコミュニケーションを取りやすいと思ったショップで働き始めました。

パティシエになりたかったという夢は「髪の色やネイルに厳しいと聞き、高校時代に諦めた」と笑うYUKAさん

ショップでもキッチンでも働いたことがある人って、貴重な存在だと思いますが、ショップで働いた中で印象に残っていることはありますか?

働き始めて半年近くが経った頃、商品ディスプレイを担当する「ビジュアルチャンピオン」になりました。何も分かってなかった私にとってはそれ事態も大きなチャレンジでしたが、その時「アジア最大規模のアンカーショップ、LUSH 新宿店がオープンするので、そのオープン準備に全店のビジュアルチャンピオンが参加できる」という社内アナウンスがありました。「入社歴の浅い私に務まるか」という不安もありましたが、他のショップで活躍してる方や社歴の長い方、サポートチームの方など自分のショップ以外で働く人たちと一緒に仕事をしてみたかったし、「アジア最大規模のショップのオープニングに関われるなんて滅多にない機会じゃないか」と思ったんです。

当時のショップマネージャーに相談してみたら「やりたいって思ってるなら、チャレンジしちゃいなよ!たくさん学んで、私にもお店のみんなにも色んなことを教えて!」とすごく前向きな返事をいただき、参加することが決まりました。

新宿店のオープニングに関わってみて、どうでしたか?

オープン直前の3日間、東京に滞在しながら空っぽの状態からショップを作ることにに関われたことは大きな経験になりました。地方のショップだと、トレーニングなどで他のショップに入店して働くことも頻繁にはないので、一日でもお店の外で働ける経験って、本当に大きいことなんです。その後、愛媛に戻ってからも他の店舗で働いているビジュアルチャンピオンと悩みを相談し合えたり、横の繋がりを広げることができただけでなく、他のショップでの成功体験を聞かせてもらうことで自分のショップでも取り入れることができました。この経験があって、自分の中で社歴や年齢を気にすることなく、新しいことに前向きにチャレンジすることができるようになりました。

今もそうですが、一緒に働く上司には恵まれてると思います。愛媛のショップに戻ってから、ショップマネージャーがある日「チーム全員が最高のパフォーマンスを発揮できる環境を整えたいので、そのショップ独自のフロアリーダーチームを発足させたい」とチームに話をしてくれました。「なんて素敵な考えなんだ」と思った私はそのポジションをやってみたいと手をあげて、チームの中でも新たな役割を担うことになりました。ショップマネージャーから言われていた「プライヤーではなく、オブザーバーであることを忘れない」ということを意識しながら、他のチームメンバーの最高のパフォーマンスを引き出すようなコミュニケーションの取り方には苦労しましたし、毎日がトライ&エラーでした。

このショップマネージャーは私にとって大きな存在でした。オンとオフがはっきりしている人で、仕事モードになった時の「ラッシュスタッフとしてのあるべき姿」みたいなものをいつも見せてくれました。とにかく人の意見を受け入れる人で、私恐らく一度も否定されたことがないんです。一旦飲み込んで、ポジティブに建設的なフィードバックをしてくれる。そしてお客様のため、チームのために何がもっとできるかを一番に考える人でした。

それから社内公募が出て、キッチンに異動しようと思った矢先、コロナが広がり社内公募のポジションがクローズして、一度ラッシュを離れることにしました。それから2021年の秋頃に愛媛のチームメンバーに「また一緒に働かない?」と声をかけてもらってラッシュに戻ったのですが、ずっとキッチンで働きたい気持ちがありました。そしていよいよ「コンパウンダー」という憧れのポジションの社内公募が出た時、三度手をあげました。愛媛のチームメンバーには背中を押してもらって、異動が決定した時にはまるで自分のことのように喜んでくれるメンバーと一緒に働けた経験は自分の財産です。

いよいよ夢だったキッチンでラッシュの商品を作る仕事に携わり始めたYUKAさん。現在はボムルームでコンパウンダーの仕事をしているそうですが、コンパウンダーって何をする人でしょうか?

ラッシュのキッチンには400人近くの人が働いているのですが、その中で商品の製造に関する知識があって、原材料や資材について、そしてラッシュのブランドについても理解し、チームに共有できる人だけがコンパウンダーになれて、フェイスラベルに自分の顔と名前を載せることができます。ショップで働いていた時、お客様と「今日は、Monさんのフェイスラベルの商品が多いですね」「このフェイスラベルのシェフは新しい人ですか?」なんて話をしていたので、コンパウンダーはずっと憧れのポジションでした。

2021年、愛媛から引っ越して、神奈川県の愛川町にあるラッシュの製造拠点「フレッシュキッチン」で一番大きなボムルームで働きはじめました。ボムルームでは主にバスボムを製造していて、コンパウンド、プレス、ラッピングという3つのチームがあります。異動してから初めの数ヶ月は「プレス」と呼ばれるバスボムの成形を担当しました。

その後、今私が所属している「コンパウンド」と呼ばれる仕事が始まりました。コンパウンドルームはバスボムの元となるベースを作っています。ベースは重曹に香りの良いエッセンシャルオイルやカラフルな色を付ける色素、大小様々な大きさのプラスチックフリーのラメや塩などたくさんの資材を加えます。ラメだけ見れば「これは、この商品に使ってる資材です」って言えますよ。

今はコンパウンドトレーナーとして新人スタッフの育成やテスト製造に関わらせていただいています。新人スタッフが商品の特性を覚えて、コンパウンドのスキルが上達するのを見るとやりがいを感じます。今でもショップに行くことがありますが、店内に並んでいる商品を見るとすごく愛着が沸きます。離れている地元の家族や友人に「バスボム使ったよ!すっごくよかった!」と報告を受けると嬉しいし、ボムルームで働いていてよかったなぁ、と思います。

100kgの重曹を用意するYUKAさん
重曹にエッセンシャルオイルと色素とを混ぜて、ベースを作ります
混ぜると、立体感のある鮮やかなブルーのベースになります
ここにプラスチックフリーのラメを加えます。まるで惑星の表面をみているような、宇宙にいるような感覚を覚えました。そう、これは『インターギャラクティック』のベースになります!

夢だったキッチンでラッシュの商品を作ることができているYUKAさんにも大変なことはあるのでしょうか?

ボムルームでは、昨年一年間に400万以上の商品を製造しました。一つの商品でも複数色のベースを使う商品がほとんどで、商品数が多いのもボムルームの特徴です。決められた時間内で効率よくクオリティの高い商品を作ることが求められます。人が作ってるため、ミスが起きてしまうこともありますが、チーム全員でできるだけミスを減らせるように、効率良い作業ができるように、トレーニングを提供しています。もっとチームメンバーがコンパウンダーとして自信を持って、楽しみながらスキルを高めれるように、ショップで働いていた経験も活かしてサポートできたらと思います。

ラッシュでは毎年、季節限定の商品がたくさん発売されます。新商品や季節限定商品の本製造前のテスト製造にも関わるようになってから、お客様に商品が届くまでには「本当にたくさんの部署や人が関わっていたんだな」とラッシュのサプライチェーンを感じることが増えました。全ての商品でテスト製造を行うため、期日までに製造を終了できるようにスケジュールを組み、動けるように積極的にルーム内でコミュニケーションをとっています。

「自然相手の仕事をしているんだな」と思うのが、重曹の状態。日によって、状態が変わるんです。湿気が多い日や雨の日はベースが水分を吸うので、「今日は少しベースが濡れてるね」なんてチームで会話しながら、原材料を混ぜる順番を変えたり、乾燥時間を調整して、最後は手で触って判断してます。

アボカドの皮を剥いて、ピューレにしてから重曹に混ぜたバスボム『アボバス?』のベース、「今は冬で乾燥してるし、今日はサラサラですね」
キッチンで働き始めてから驚いたこと、「製造した全てが商品としてお客様の手に渡らない。今考えれば当たり前なんですけど、プレス後に型から外す時に欠けてしまったり、トッピングの色がうまく表面に出てこなかったりすると、出荷基準を満たさないので、それはお客様には届けられません。お店に届いていた商品は本当に綺麗な選ばれしものだけなんだと気づきました」

YUKAさんが、働く上で大切にしていることはありますか?

ラッシュで働く全ての人に感謝をしながら働くことです。ショップには本当にクオリティの高い商品が綺麗に梱包されて届きます。ショップにいた時はそれが当たり前だと思っていたし、キッチンとショップは別物のように感じていたこともありました。ラッシュには、原材料や資材を調達してくれる人やそれを管理してくれる人がいて、私たちが商品を製造した後も一つひとつ丁寧にプレスしてくれるスタッフ、それを一つ一つラベルを貼り、ショップに届くまでに割れないように綺麗に梱包してくれるスタッフがいます。ラッシュの魅力をお客様へ伝えてくれるショップスタッフがいるからこそお客様の手に商品が届いていると思います。ショップからキッチンに異動してからよりラッシュのサプライチェーンを感じたからです。

バスボムセット『四季の一服』で使うヒノキの木屑。リジェネラティブバイイングのイヌワシプロジェクトからバイヤーが仕入れてきてくれました。

最後に、YUKAさんがラッシュで働く理由を一言でお願いします。

ラッシュではどんな人でも意見を言える。ラッシュの前に働いていた会社では誰もがそれをできるカルチャーではなかったし、これだけ堅苦しさのないラッシュでは、誰もがチャレンジできる環境があるって感じます。ポジションに関係なくフラットに話ができるし、提案もできる。その価値って何かというと、自分らしくいられるってことだと思うんです。「もしかしたら間違ってるかも」「やってみたいけど、どう思われるかな」って思うことも、「やってみたらそんなに難しくなかった」ということは私自身も経験したので、もっと早くやってみれば良かったと思ったこともありました。自分になかったものを吸収できることって、楽しいんです。

2023年2月

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